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いずみ丸(定期傭船)

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「いずみ丸」は、日本国内の内航海運に使用されるRORO船(ロールオン・ロールオフ型貨物船)です。2019年5月にフジトランスコーポレーションが就航させたこの船は、主に名古屋港を中心に関東、中国・四国、九州の港に寄港しています。


船は全長165m、総トン数13,038トンで、最大で約1,500台の自動車を運ぶことができます。さらに、省エネ・環境性能に優れた設計がなされており、電子制御エンジンや排ガス対策装置を備えています。この環境性能の高さから、2020年には国土交通省の内航船省エネルギー格付制度で最高評価の「5つ星」を獲得しています。


また、船体には3つのランプウェイがあり、自動車やトレーラーが自走で乗り降りできる仕組みとなっており、積み降ろしの効率も高いです。




ールオン・ロールオフ型貨物船(RORO船)は、自動車やトレーラーなどの車両をそのまま積載するために設計された船です。「ロールオン・ロールオフ」という名前は、貨物が船内のランプウェイ(傾斜路)を使って自走して積み込まれ(ロールオン)、目的地で自走して降ろされる(ロールオフ)方式から来ています。


主な特徴:
貨物の自走積み込み・積み下ろし: RORO船の最大の特徴は、貨物(車両やトレーラー)が自走して船に乗り込む点です。貨物を積み下ろしするためのクレーンが不要であるため、積み下ろし作業が迅速かつ効率的に行われます。これにより、港湾での滞留時間が短縮され、船の運航効率が向上します。


船内構造: 多くのRORO船は、複数階層のデッキを持ち、そこに車両が格納されます。デッキ間の移動には内部ランプが使用され、車両が指定された位置まで自走していく設計です。


多様な貨物: 主に自動車やトラック、トレーラーシャーシなどの車両を輸送しますが、特定の設計のRORO船は、コンテナや大型機械、モジュール建設資材なども輸送できるようにカスタマイズされています。


環境への配慮: 最新のRORO船は、燃費向上や排ガス対策を施したエンジンを搭載しており、海洋環境への影響を最小限に抑えるよう設計されています。たとえば「いずみ丸」では、省エネ性能を向上させるために電子制御エンジンや排ガス煤煙飛散防止装置が採用されています。


利用用途:
RORO船は特に、自動車メーカーが新車を大量に輸送する際に使われます。港で自動車をトラックや鉄道に積み替える手間がないため、国際的な自動車輸送にも広く利用されています。また、トレーラーに積まれた貨物も一緒に輸送できるため、工業製品や建設機材など、様々な種類の貨物輸送に対応しています。


RORO船は、積載の効率性とスピード、環境性能の面で非常に重要な役割を果たしている輸送手段です。
所有区分
定期傭船
船級
NK
総トン数
13,038.00
載貨重量トン数:5,300.00
全長、全幅(m):全長165、全幅27.6
速力(ノット):21
積荷:乗用車1,447台、トレーラー52台
ランプウェイ:強度(t)×幅(m)×長さ(m)
       強度46.6×幅6×長さ25
階層:7
竣工年月
2019年5月
配船頻度(回/月):4
航程:名古屋/千葉/横浜/豊橋/名古屋/玉島/新門司/中津/玉島

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