【海自の縁の下の力持ち】油船14号型とは? 〜知られざる給油支援艦の実力〜
こんにちは!今回は海上自衛隊の中でも「裏方」として活躍する、少しマニアックな艦艇をご紹介します。その名も 「油船14号型(ゆせん14ごうがた)」。普段あまりスポットライトが当たらない艦種ですが、実は海自の活動を支える縁の下の力持ちなんです!

油船14号型とは?
油船14号型は、海上自衛隊が保有する小型の補給艦の一種で、「給油作業」に特化した支援艦艇です。主に沿岸や港湾部での作業に用いられ、護衛艦や哨戒艇などへの燃料補給を任務としています。

艦種:補助艦艇(油船)
用途:艦艇への燃料補給
基準排水量:約400トン前後
速力:10ノット程度(時速約18km)
建造時期:1980年代前半〜

名前の通り「油船14号型」は、同型艦の「14号油船(YUSEN-14)」をネームシップとし、複数の艦が建造されました。

なぜこのような艦が必要なの?
大きな補給艦がすべての艦艇に燃料を届けるわけではありません。たとえば沿岸基地での燃料補給や、港湾部での細かな移動に対応するには、小回りの利く船が必要です。
油船14号型はまさにその役割を担っていて、港内での細かい給油作業や、訓練中の艦艇への支援を担うために生まれたのです。言わば「移動式のガソリンスタンド」のような存在!

現在の運用状況は?
2020年代に入り、老朽化が進んだ油船14号型は徐々に退役が進んでいます。代わりにより新しい設計の補助艦艇が配備されつつありますが、一部の艦は訓練支援や港湾用の補助作業艦として今も現役です。
知る人ぞ知る、ディープな艦艇の魅力
こうした油船は一般公開の機会も少なく、名前も番号だけで地味に思えるかもしれません。でも、艦隊運用の裏側を支えるその存在はとても重要。艦隊が「走り続けられる」のは、こうしたサポート艦がいるからこそです。

軍艦や護衛艦がヒーローなら、油船14号型はまさにその「裏方スタッフ」。「渋い存在感がたまらない!」というファンも実は多いんですよ。

まとめ
油船14号型は、目立たないながらも海上自衛隊にとって必要不可欠な補助艦艇です。燃料補給という重要な任務を担い、艦隊の運用を支え続けてきました。
今後も、こうした支援艦にも光を当てていきたいですね!
油船14号型の全長を1.5m延長し、船尾にカーゴ・ホールドを設けてドライ・カーゴの搭載能力を追加した。艦艇に対する艦艇用燃料の補給を主眼として、各基地の港務隊に配備されている。小型鋼船構造設計で船体内に6つの貨油タンクを有し、艦艇に燃料を補給する。新規就役・修理艦艇へ補給するため造船所に赴いたり、災害派遣に従事したりすることを想定し、各種法定装備、居住区、フライヤーなどの器具も備えた簡易調理室、食堂、洗面所等を設けており、近海航洋性を有する。船内には空調設備も有するほか、珍しい点としては明かり取りの天窓が食堂に備えられている。また、満載航行時に波が打ち込み船体が沈降することを防ぐため、船首にブルワークを備える。
1~7番船までは主機にヤンマー6MAディーゼル(230馬力)を2基搭載していたが、8番船(YO-34)からは同S165-Tディーゼル(250馬力)2基に更新され、常備排水量は750tとなっている。
YO-31 油船31号
起工 1991年7月2日
竣工 1992年3月19日
配属 舞鶴港務隊 (舞鶴基地)
油船25号型
基本情報
艦種 490トン型油船
就役期間 1988年 - 現在
同型艦 21隻
前級 油船14号型
次級 最新
要目
排水量 載貨重量490t / 常備680t
全長 46.5m
最大幅 7.8m
深さ 3.8m
吃水 2.9m
主機 ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 460馬力
速力 9ノット
搭載能力 590kl
乗員 5名