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南福岡駅 JR九州 鹿児島本線

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南福岡駅は、福岡県福岡市博多区寿町二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅です。


鹿児島本線の多数の列車の運転士が当駅で乗務交代する。待避駅でもあり、待避線側(下り:2番線、上り:4番線または5番線)で特急の通過待ちをする列車も多く、また隣接して南福岡車両区があるため、待避線を使用して分割・併結を行う列車も存在する。また、車両故障が発生した場合、当駅で列車を交換する場合もある。


なお上りの待避線は、南福岡駅下り方の春日駅の上り方すぐの所から、南福岡駅上り方の西鉄天神大牟田線がオーバークロスする手前の所まで設置され運用されている。駅周辺、また近隣の商店街周辺は風俗店が大変密集する地域で、俗に「雑餉隈ヘルス街」と呼ばれていた。しかし地元住民の要望による警察の一斉摘発で、風俗街としての面影はなくなった。

南福岡駅は元々雑餉隈の近辺に設けられる予定だった駅であることから「雑餉隈駅」(ざっしょのくまえき)として開業し、営業していた。南福岡電車区開設により「雑餉隈」行きの列車が設定されるようになったが、難読駅名だったことから、一部の利用客から行き先がわかりづらいという苦情が殺到し改称された。この際、南福岡電車区が隣接していることから南福岡駅に改称されたと言われる。
なお、西日本鉄道にも雑餉隈駅があるが、こちらは普通列車のみが停車する駅であり、そのまま現在に至っている。

列車の待避や乗務員交代などを行うため停車時間が長くとられている。さらに南福岡車両区へ出入りする車両が徐行で移動するため、駅の博多寄りにある「相生踏切」はいわゆる「開かずの踏切」となっている。
「相生踏切」は福岡県道49号大野城二丈線が通っており、特に朝夕の通勤ラッシュ時間帯は踏切待ちの渋滞が発生している。以前から渋滞解消策として、線路下をくぐるトンネル方式の立体交差が有力視されているものの、踏切東側の住民の一部がこの立体交差工事に難色を示していると言われており、工事開始のメドがたっていない。しかし住民の要望により歩道橋が完成し歩行者に対する踏切待ちは軽減された。


博多方面から入区する回送列車は、上り待避線ホームへ到着ののち、運転方向を変えて博多方に設置されている引き上げ線へ進み、再び運転方向を変えて南福岡車両区の留置線へ入る。このように最低3回「相生踏切」を通過しなければならず、車両区内での車両入換や、出入庫時は同踏切上で踏切を塞いで停車する場合も多く、改善が要求されている。踏切通過回数を減らす改善策として、側線北端の上り線へ入るポイントを利用し下り線から上り線を経て側線に入る、渡り線(両渡り付交差(ダブル・スリップ・スイッチ、DSS)方式の設置が検討されているが、現段階では未定となっている。

3面5線の地上駅構造で、東側の駅ビルから島式ホーム2面4線と単式ホーム1面1線を有する。
以前の木造駅舎が1994年(平成6年)の放火で焼失して仮駅舎となったが、1999年(平成11年)に駅ビル式の駅舎に改築された。駅ビルは鉄骨鉄筋コンクリート9階建、1〜2Fは店舗、3〜9Fが賃貸マンションの構造で、改札口は2Fにある。隣にはJR九州管内最大の南福岡車両区が所在し、5番乗り場奥に多数の電車が停まっているのが見える。このため、春日市側に出入口はなく、陸上自衛隊福岡駐屯地方面へは、迂回して両端の踏み切りを渡る必要がある。かつて旧駅屋にトランドールが併設されていたが、駅舎建替え時に閉店、かつての店舗があった所にはミスタードーナツが所在する。改装後のトランドール自体は、駅ビル1階のフレスタ南福岡内で営業している。駅1Fにフレスタ南福岡があり、マックスバリュエクスプレスやトランドール、如水庵が入居している。


直営駅で、みどりの窓口が設置されている。また、同じ場所に旅行センターJR九州旅行が配置されている。
自動放送が導入されており、JR九州管轄内では唯一特急通過駅で女声放送と男声放送(通過時のみ)の両方の放送を採用している駅である。かつては国鉄の九州管内で使用されていた所謂カラカラベルが使用されていた。
JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅であり、鹿児島本線では最も南になる。


のりば
1・2 ■鹿児島本線(下り) 二日市・鳥栖・久留米・大牟田方面
3・4・5 ■鹿児島本線(上り) 博多・香椎・赤間・小倉・門司港方面


1890年(明治23年)1月20日 - 雑餉隈駅(ざっしょのくまえき)として九州鉄道(初代)が開設。当初は大野城市にある本来の雑餉隈町に設置される予定であったが、地元住民が反対運動を起こしたため、現在の場所に路線を変更して設置された。
1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され、国有鉄道の駅になる。
1922年(大正10年)6月 - 2代目駅本屋完工。
1960年(昭和35年)10月14日 - 南福岡電車区開設。
1966年(昭和41年)11月1日 - 南福岡駅に駅名改称。
1987年(昭和62年)
2月5日 - みどりの窓口開設。
4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)が承継。
1994年(平成6年) - 放火により駅本屋が焼失。
1999年(平成11年)7月 - 駅ビル完成と同時にJR九州では初となる自動改札機を設置。
2006年(平成18年) - 改札内エレベーター設置によりバリアフリー化(改札外は駅ビル完成と同時に設置)。
2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。

電報略号 ミフ
サマ(雑餉隈駅時代)
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度- 9,009人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1890年(明治23年)1月20日
備考 直営駅
みどりの窓口 有
福 福岡市内駅
* 1966年に雑餉隈駅から改称。

 


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