戸塚駅は、神奈川県横浜市戸塚区戸塚町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の駅です。横浜市の代表駅で、私鉄4線、地下鉄との乗り換え駅です。JR東日本では「塚」を旧字体の「?」で表記する事がある。
横浜市営地下鉄の案内サインでは旧字体の「?」で表記している。近くに富塚八幡宮があり、富塚→戸塚に変わったとされている。
駅周辺は約50のバス路線が発着するバスターミナルを形成している。戸塚駅東口では、市街地再開発事業や横浜市営地下鉄1号線(ブルーライン)の開通により、駅前広場やバスターミナルが整備された。同西口においては、バスターミナルやタクシー乗降場のある第1交通広場が完成し利便性が向上した。
西口には古くから戸塚駅西口商店街や旭町通商店街が形成されており、1990年代に市街地再開発事業が計画されたが商店主などの反対が根強く、2006年7月まで事業計画が確定していなかった。そのため、2002年に完成していた店舗用のビルは一度も使われなかった。このうち、2005年にエスカレーターとエレベーターが開放された。その後再開発事業計画の確定により、2007年より再開発地域全体を封鎖する形で本格的な工事に着手し、同年6月1日には商店街で営業していた店舗群が仮入居するビル「戸塚ウエスト」がオープンした。この「戸塚ウエスト」も、2010年3月に閉鎖され、7月頃に解体された。4月には「戸塚ウエスト」に入居していた店舗群が移転し、商業施設トツカーナに出店した。
2012年度中の公共施設(戸塚ウエスト跡地)並びにタクシー・一般自動車の乗降場となる第2交通広場の完成をもって、再開発が完了する予定である。また、周辺では土地区画整理によるトンネル工事や、マンション、ビルなどの建設が行われている。
また、駅北側の国道1号が交差する東海道踏切(戸塚大踏切)は、「開かずの踏切」として有名である。特に平日の朝は東海道線と横須賀線の上下、貨物線を走るライナーと貨物列車で、ほとんど踏切の開く時間がなく、朝夕は渋滞を防ぐために車両通行止めになる。これについては戸塚道路も参照のこと。
横浜市では、当駅周辺地区を横浜市都市計画マスタープラン・戸塚区プランとして街づくりを考えている。
1981年に当駅周辺地区が副都心に指定されたことがあるが、現在では生活拠点という扱いに変わっている。
横浜市戸塚区の主要駅である当駅は、JR東日本の3路線(東海道線、湘南新宿ライン、横須賀・総武快速線)と、横浜市交通局の1路線(横浜市営地下鉄ブルーライン)の合計4路線が乗り入れる接続駅となっている。地下鉄ブルーラインの駅には「B06」の駅番号が与えられている。
JR東日本の駅に乗り入れる路線は、正式な線路名称では東海道本線のみであるが運転系統上(系統路線名)は、東海道本線大船駅以西に直通する系統と、同駅以東に直通する系統があり、旅客案内上は前者が「東海道線」、後者が「横須賀線」と呼ばれている。東海道線 、横須賀・総武快速線は、それぞれ専用の線路が割り当てられており、戸塚駅以北東の東京方面では、停車駅及び経路が異なっている。
また、東京駅を発着・経由する系統に加え、東海道線と高崎線間、横須賀線と東北本線間をそれぞれ相互直通運転する湘南新宿ラインも乗り入れている。当駅はこれら各系統同士の乗換駅としての役割を果たしている。当駅は、東海道本線において横浜市内の西限である。
島式ホーム2面4線を有する地上駅。1・2番線ホームの脇には東海道貨物線の線路があるが、ホームはない。東海道本線と横須賀線は方向別配線となっており、同一ホームで相互乗り換えができるが、終電同士以外では駅や指令から特別な指示がない限り必ず接続を取る事をしないため、どちらかの列車のドアが開くと同時にすぐ向かい側の列車のドアが閉まる事もある。ホームの大船寄りは柏尾川を跨いでいる。
改札口は橋上と地下の2ヶ所にあり、それぞれ東口・西口の両側への出入口へ通じている。
のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 ■横須賀・総武線(快速) 上り 横浜・東京・千葉方面 成田エクスプレス含む
■湘南新宿ライン 上り 渋谷・新宿・大宮方面 大宮駅から宇都宮線・高崎線直通
2 ■東海道線 上り 横浜・川崎・東京方面
3 ■東海道線 下り 大船・小田原・熱海方面
4 ■横須賀線 下り 大船・鎌倉・久里浜方面 成田エクスプレス含む
■湘南新宿ライン 下り 藤沢・平塚・小田原方面 大船駅から東海道線へ直通
湘南新宿ラインの東海道線直通列車と新宿方面発着の東海道線特急列車(当駅通過)は、大船方で東海道線に転線する。
2007年3月18日のダイヤ改正から東海道線の快速「アクティー」の全列車が当駅に停車するようになった。これにより、「湘南新宿ライン快速・特別快速は停車するのに快速アクティーは通過」という乗り慣れない乗客に混乱を招いていた事態が解消された。また、快速アクティーが停車するまでは、通過駅の中で唯一の乗り換え駅でもあった。なお、東海道線の通勤快速は引き続き通過する。
2001年12月1日のダイヤ改正から特急「成田エクスプレス」が当駅に停車するようになったが、それ以外の特急列車は当駅を通過している。ただし、臨時で運転される特急(特急日光など)は例外として当駅に停車することがある。
2000年前後に発車メロディが数回変更された。当初は1・2番線が「Gota del Vient」、3・4番線が「Cielo Estrellado」であったが、1999年6月14日に1番線が「ホリデイ」、2番線が「秋桜」に変更され、さらに同年7月7日に2番線が「Gota del Vient」に戻り、2000年6月6日に1・4番線が「ホリデイ」(音色違いバージョン)に、2001年3月7日に2・3番線がそれぞれの低音程バージョンに変更され、現在に至っている。
東海道線と横須賀線の分離運転(SM分離)以前は、現在の1・2番線ホームがなく、1番線(現:3番線)が東海道・横須賀上り線、2番線(現:4番線)が東海道・横須賀下り線であった。また、現在の貨物線がなく、現在の1・2番線ホームがあったところに旧貨物線があった。その後分離直前までには島式ホームが2つあり2番線を東海道・横須賀線上り、3番線を同・下りとして使用していた。1・4番線は線路が施設されていたが廃枕木等が載せられ長らく使用不可状態になっていた。
2012年3月頃に、全ホームのATOS放送装置が更新された。発車メロディ:1・4番線:ホリデイV2.2番線:Gota del Vient.3番線:Cielo Estrellado1・4番線のホリデイはそれぞれで音色は若干異なっている。駅弁:鯵の押寿し。
2014年度末東北縦貫線(上野東京ライン)が開業すると、宇都宮線・高崎線・常磐線と東海道線(東京・新橋・品川方面)は直通運転することになる。
ポケモンスタンプラリーのポケモンスタンプが2005年から2009年まで設置されたが、トツカーナが完成したからか2010年からスタンプが設置されなくなった。その代わりに保土ヶ谷駅にスタンプが設置されるようになった。
1887年(明治20年)7月11日 - 国鉄東海道本線横浜 - 国府津間開通と同時に開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。横須賀線開業後は同線直通列車も停車。
東海道の宿場である戸塚の地に開設された。元々は旧宿場町側の西口が多く利用されたが、戸塚競馬の開催と共に東口も次第に賑わうようになった。
1930年(昭和5年)3月15日 - 横須賀線の電車化、東海道線は当駅を全列車通過となる。
1937年(昭和12年)- 東口を開設。
1954年(昭和25年)- 戸塚競馬場廃止。
1969年(昭和44年)3月26日 - 橋上駅が完成。
1970年(昭和45年)5月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
1971年(昭和46年)- 戸塚バスセンターが完成。
1979年(昭和54年)10月1日 - 東海道貨物線 鶴見 - 横浜羽沢 - 当駅間が開通。また、当駅 - 大船 - 小田原間の複々線化完成。
1980年(昭和55年)10月1日 - 東海道本線と横須賀線が複々線化され、東海道線普通列車の当駅停車が再開。また、現在のホーム配置となる(SM分離)。
1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物取り扱いを廃止。
1986年(昭和61年)11月 - ラピス戸塚(戸塚駅東口駅前再開発ビル)オープン。
1987年(昭和62年)
4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
5月24日 - 横浜市営地下鉄の駅が仮設駅として開業。ホームが4両分しか設けられなかったため、後部2両の扉を閉鎖したまま停車した。
7月11日 - 開業100周年を迎える。
1989年(平成元年)8月27日 - 横浜市営地下鉄の駅が本設置となり、全車両の扉を使用するようになった。
1990年(平成2年)3月 - 戸塚駅東口地区第一種市街地再開発事業完了。
1999年(平成11年)8月29日 - 横浜市営地下鉄 当駅-湘南台間開業。中間駅となる。
2001年(平成13年)
11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
12月1日 - 湘南新宿ライン運転開始。また、大船駅発着の特急成田エクスプレスの停車駅となる。
2004年(平成16年)10月16日 - 湘南新宿ラインの増発により新設された「特別快速」の停車駅となる。
2006年(平成18年)9月30日 - 丸井が閉店。
2007年(平成19年)
3月15日 - 旧丸井が戸塚モディとなり、開店。まるい食遊館、レストラン街、その他一部の店舗は継続して営業。
3月18日 - 東海道線の快速アクティーの停車駅となる。横浜市営地下鉄でICカードPASMO供用開始。
7月11日 - 開業120周年を迎える。
8月18日 - 横浜市営地下鉄でホームドアの使用開始。
2010年(平成22年)
3月 - 戸塚パルソオープン。
4月2日 - トツカーナ、第一交通広場供用開始。
2012年(平成24年)
4月10日 - docomo Wi-Fiによる、無線LANサービス開始。
2013年(平成25年)3月 - 公益施設と第二交通広場の供用開始。
電報略号 トツ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 107,681人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1887年(明治20年)7月11日
乗入路線 3 路線
所属路線 ■東海道線*
所属路線 ■横須賀線*
■■湘南新宿ライン*
備考 みどりの窓口 有
浜 横浜市内駅
* いずれも正式な線路名称は東海道本線