平成21年3月に竣工。総トン数49トン、高速速力で漁業取締業務を行っている。
船質:軽合金 造船所:(株)沖新船舶工業
瀬戸内海での漁業取締船は「みかげ」と「白鷺」の2隻のみ。
瀬戸内海漁業調整事務所(神戸市): 瀬戸内海全域、和歌山県、徳島県、愛媛県、高知県。
水産庁瀬戸内海漁業調整事務所漁業取締グループ:水産庁は、水産資源の適切な保存及び管理、水産物の安定供給の確保、水産業の発展並びに漁業者の福祉の増進を図ることを任務としており、瀬戸内海漁業調整事務所は、瀬戸内海海域に係る漁業の取締り、漁業調整及び水産資源の保護培養に関する事務等を担当している。 漁業取締グループは、調整課長以下、漁業取締係、漁業監督指導官、漁業取締船「白鷺」(官船)及び「みかげ」(用造配備船)で構成され、漁業秩序の維持に取り組んでいる。
現在の日本では原則として、都道府県知事が許可する知事許可漁業の漁業取締りは都道府県漁業取締船が行い、農林水産大臣が許可する大臣許可漁業の漁業取締りは水産庁漁業取締船が行うが、水産庁も司法警察権を行使し知事許可漁業への取締り権限を有する。また、水産庁取締船が外国漁船の違法操業に対しては拿捕などの主権行使を行っている。
遠洋への進出や、排他的経済水域での長期間にわたる監視活動のため、速力ではなく航続力を重視し、遠洋型の船舶を用いる。船舶には、煙突や船橋に水産庁の紋章が掲示されている。高速を出せる船の数は少ない。長期間にわたる監視活動の中で精神衛生を保つため、乗組員は勤務時間外に船内で一定量を飲酒することが認められている。全国で41隻体制を目指している。
基本的に、以下の装備が備えられている。水産庁が取締目的でチャーターしている船にも、同等の装備が艤装される。
放水砲(船首に砲塔があり、立ち入り検査時に甲板上にいる容疑者の抵抗阻止のために使用)
サーチライト
拡声器
電光掲示板
暗視装置つきビデオカメラ(一部が装備)
取締艇(船に搭載されている高速の複合艇。立ち入り検査時に使用)