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120mm迫撃砲 RT /陸上自衛隊

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120mm迫撃砲 RT(フランス語: Mortier 120mm Rayé Tracté Modèle F1, MO-120-RT-61)は、フランス・トムソン-ブラーント社が開発した迫撃砲。口径120mmで、従来の軽榴弾砲に匹敵する射程を備えることで知られている。射程約10数Km。


開発は、トムソン-ブラーント社によって行なわれた。なお同社はタレス・グループとEADSの合弁事業であったが、のちにTDA社と改名し、2005年以降はタレス・グループの100パーセント子会社となっている。107mm迫撃砲と同様にライフル砲身であるが、107mm迫撃砲と異なり牽引用のタイヤを装備しており、移動・展開が容易である。

牽引時は専用のフックを砲口に取り付けて使用するが、通常の砲より軽量であるため、必ずしも砲兵トラクターを使用する必要はなく、陸上自衛隊では高機動車を改造した重迫牽引車、アメリカ海兵隊ではグロウラーITVが使用されている。
本砲は、1980年代後半よりフランス陸軍において採用されている。フランス陸軍においては、VAB装甲車から派生したVTM-120(Véhicule Tracte Mortier de 120 mm)牽引車によって牽引されており、1個射撃班は、車両の乗員2名と砲員4名の合計6名より構成される。平時は歩兵連隊に配備されているが、戦時には砲兵連隊に配属され、より大口径の榴弾砲やMLRSを補完して運用される。陸上自衛隊でも、M2 107mm迫撃砲の後継として1992年(平成4年)度から採用しており、豊和工業がライセンス生産している。

自衛隊においては、牽引車両としては高機動車を改造した重迫牽引車を使用するほか、自走型として、96式自走120mm迫撃砲も開発・配備されている。現在も調達を続けており、24年度は3門調達予定。調達価格は約3400万円です。普通科の中では最大の火砲で、普通科連隊の重迫撃砲中隊及び第1空挺団の空挺特科大隊が装備している。一般公募で付けられた愛称はヘヴィハンマーだが、他の装備と同様に愛称は部隊内では使われず隊員達からは「120モーター」「120迫(ひゃくにじゅっぱく)」等と呼ばれています。

アメリカ海兵隊でも、HIMARSやM777 155mm榴弾砲を補完する小型・軽量な間接照準火力として本砲に着目し、M327 EFSS(Expeditionary Fire Support System)として、2009年3月より運用を開始した。またLAV-Mの後継となる自走迫撃砲としてLAV-EFSSも開発されている。これは、LAVシリーズの車体をベースに、自動装填装置を搭載して発射速度を向上させたXM326 ドラゴンファイア-II迫撃砲を搭載したものです。
当初の計画での配備により充足完了していた部隊の砲は新編部隊(1連隊重迫中隊の再編及び新編部隊である50連隊~52連隊)への管理替え等で現在のところ各部隊共に完全充足しておらず、現在は引き続き必要数の調達が主体の他、52連隊の重迫小隊が中隊編成(16門による完全編成へ準備中)へ拡充予定である事から、引き続き調達は行われる予定。


諸元種別: 迫撃砲口径: 120 mm (4.7 in)砲身長: 2,080mm重量: 582kg
俯仰角: 30〜85度旋回角: 左右14度最大射程: 約8,100m(通常弾), 約13,000m(RAP弾:ロケット補助推進弾)発射速度: 15〜20発/分
弾薬: 120mm迫撃砲弾・装薬(NATO標準規格)







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