73式特大型セミトレーラは、陸上自衛隊の装備。いわゆる戦車運搬車で、主に輸送科部隊に配備されています。
最大積載量40tの3軸トレーラです。流用元となった民間用の三菱ふそう・スーパーグレートと大差は無いが、上部に青い回転灯が追加される。塗装色はオリーブドラブ。悪路走破性を向上させるため、民間型よりも車高が上がっています。
戦車などの主として装軌車を運搬するためのトレーラー。74式戦車より10t以上重い90式戦車はそのままの状態では最大積載量をオーバーしてしまうため、運搬する際は車体と砲塔を分離させて搭載するか、特大型運搬車を使用します。
10式戦車は全備重量は約44t、約4t分の装甲などを取り外す事で、73式特大型セミトレーラの最大積載量に収めている。2010年12月までに、すでに73式特大型セミトレーラに10式戦車を乗せ砲塔と車体が一体の状態で輸送しているところが目撃されており、その際に東名高速道路および国道を走行している。牽引車も合わせると全長が17mにもなるため、平時の走行は夜間に限定されているらしい。
公道を走行の際には車両制限令に基づき、夜間に先導車をつけて走行しなければならない。
車輌等を積載する際は、トレーラー後部に車輌が登るためのローディングランプを取り付けるが、このローディングランプは1本で80kgほどもある。積載した車輌はブロックチェーンで固定する。
乗員数 3名
全長 11.32m(トレーラー)
全幅 3.29m(トレーラー)
全高 3.15m(牽引車)
重量 17,820kg(牽引車9,920kg+トレーラー7,900kg)
積載量 40,000kg
最高速度 59km/h
製作 三菱自動車工業(牽引車)、東急車輌(トレーラー)