花子とアン (NHK連続テレビ小説)の登場人物 …伝右衛門が「嘉納伝助」として描かれています。
旧伊藤伝右衛門邸は、福岡県飯塚市幸袋にある伝統的建造物。炭鉱経営者であった伊藤伝右衛門が大正時代中期から昭和初期にかけて自身の本邸として造営したものである。門は福岡市天神の赤銅御殿から移築されたもの。飯塚市の有形文化財に指定されている。
庭園は「旧伊藤傳右エ門氏庭園」として国の名勝に指定されており、いずれも一般公開されている。
伊藤傳右エ門(は、大正時代中期から昭和初期にかけて、遠賀川中流左岸に形成された幸袋において、大規模な池泉庭園を伴う本邸を造営した。
傳右エ門は明治44年(1911)に、後に白蓮の名の下に歌人として知られるようになった柳原?子と再婚し、本邸の建築と庭園を完成させた。
庭園は、導入部の馬車廻しを中心とする広場部分をはじめ、建築群に挟まれた中庭の部分、敷地北半を占める大規模な主庭の3つの部分から構成される。
そのうち、特に主庭は、流れ及び2つの池泉の背後に緩やかに盛り上がる築山などから成り、主屋からの展望を意図した庭園であるとともに、様々な景を楽しむことのできる回遊式庭園でもある。
池泉に架かる石造の太鼓橋、2基の石造噴水、敷地の西北隅・東北隅に立つ石塔、随所に据えられた様々な形式の石燈篭、築山の頂部に建つ茅葺き八角形屋根の四阿など、近代の回遊式庭園として十分な質と量を誇る庭園景物が見られる。
筑豊における炭鉱経営者の本邸庭園として貴重であり、変化に富んだ展望と特質のある景物には優秀な庭園意匠が認められ、その芸術上の価値は高い。
イベント:旧伊藤伝右衛門邸では飯塚市観光協会などの主催で各種イベント会場となる事が多く、『いいづか雛のまつり』(毎年3月)や各種企画展が開催される。
将棋の女流王位戦の対局場としても知られており、2014年5月21日には第25期王位戦対局(甲斐智美女流王位 - 清水市代女流六段)が開催された。
旧伊藤傳右エ門氏庭園:旧伊藤傳右エ門氏庭園は、旧伊藤伝右衛門邸の庭園である。邸宅南側の馬車廻しを中心とする広場、建築群に挟まれた中庭、邸宅北側の主庭の3つの部分で構成される。このうち主庭は主屋からの展望をも考慮した回遊式庭園である。2011年9月21日付で国(文部科学大臣)の名勝に指定された。傳右衛門の二度目の妻・柳原白蓮が嫁入り道具として持参した石灯篭 が残る。
場 所
〒820−0066 飯塚市幸袋300番地
指定面積
7,568.50?
開館時間
午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
高校生以上 300円(240円) 小中学生 100円(80円)
※( )内は20名以上の団体料金 ※土曜日に限り小・中・高校生は無料
休館日
水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日〜1月3日) ※なお、イベント開催期間中は無休
交 通
・福岡インターから 約45分・八幡インターから 約30分・筑後小郡インターから 約50分・JR 福北ゆたか線新飯塚駅下車 タクシー約10分・西鉄 「幸袋」バス停車下車後 徒歩2分
※飯塚バスセンターから「直方」「福祉センター(赤池)」「毛勝」行きに乗車
・JR九州バス 「幸袋本町」バス停車下車後 徒歩2分
※新飯塚駅バス停から「直方、福丸、宮田町」行きに乗車
駐車場
旧伊藤伝右衛門邸駐車場、幸袋リサーチパーク内駐車場 無料 (計約150台分(大型バスも可))
※お問い合わせ先
旧伊藤伝右衛門邸
TEL 0948-22-9700
飯塚市 生涯学習部 文化課 飯塚市歴史資料館
〒820-0011 飯塚市柏の森959-1 TEL・FAX 0948-25-2930
伊藤 伝右衛門、1861年1月6日(万延元年11月26日) - 1947年(昭和22年)12月15日)は、明治・大正・昭和時代の福岡県筑豊の実業家・炭鉱主。傳右衛門、伝右エ門とも。
2番目の妻・?子(「あきこ」柳原白蓮)との離婚劇・白蓮事件でその名を知られる。