西部航空音楽隊:航空自衛隊
福岡県春日市春日基地所在。1976年編成。福岡県春日市原町3−1−1?092−581−4031 (内線3302)
音楽隊は軍楽隊の一種であり、音楽演奏を主な任務とする航空自衛隊の部隊です。
音楽隊員になるためには自衛官採用試験に合格するほか、航空中央音楽隊及び各航空方面隊・南西航空混成団直轄の音楽隊で実施される部隊説明会に参加し、実技を行う必要がある[1]。音楽隊員になることが出来る自衛官採用試験の区分は自衛官候補生及び一般曹候補生の採用試験であり、採用別に自衛官としての基礎教育を一般隊員とともに受ける必要がある。その後、音楽要員としての専門教育を受けた後、各音楽隊へ配属される。
1963年3月1日東京オリンピックの前年、西部航空方面隊司令部人事部厚生班音楽隊として航空自衛隊春日基地に誕生しました。その後1976年に西部航空方面隊司令官直轄の音楽隊として改編され、部隊名も航空自衛隊西部航空音楽隊へ変更されました。
航空自衛隊が実施する式典や行事、国家的行事や国際的な行事、県及び市町村や公共団体等が主催する各種行事への参加協力を行う等、それぞれのエリアを代表する航空自衛隊の音楽隊として多様な演奏活動を行っています。西部航空音楽隊は、航空自衛隊西部航空方面隊司令官の直轄部隊として編成され、航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)に本拠を置き、九州、中国、四国地方を主なエリアとして、活動しています。
音楽隊長以下43名の士気旺盛な隊員で編成され、クラシック、吹奏楽オリジナル、ジャズ、ポップスといった、幅広い多彩なジャンルの曲をレパートリーとしています。近年は新譜、初演作品の紹介にも意欲的に取り組む一方、ソリストや客演指揮の招聘も積極的に行い、より質の高いコンサートを目指しています。また当音楽隊の活動を支援することを目的として、民間人により西部航空音楽隊後援会が平成5年12月に組織され、定期演奏会やファミリーコンサート等の支援、隊員と会員の交流会などを行い、現在200名の会員を有しています。
音楽隊への採用を希望する者は、自衛官採用試験に加えて、各音楽隊で実施される職種説明会(陸・空は「部隊説明会」)に参加し、実技を行う必要がある。この部隊説明会の参加者のほとんどは音楽大学の卒業者もしくは卒業見込み者で占められている。音楽隊には毎年決まった募集枠はなく、退職や異動などで欠員が出たパートごとに約10〜20倍の競争倍率になる。吹奏楽の各パートの他に、ピアノ奏者や声楽専攻者の採用例もある。音楽隊員になることができる自衛官採用試験の区分は、自衛官候補生および一般曹候補生の採用試験である。また、2008年(平成20年)度は技術海曹の採用区分でも音楽隊員を募集した。