対機雷戦においては、かつては掃海(sweeping)が大きな比重を占めていたが、機雷探知機の性能向上とともに、爆発物処理の手法による掃討(hunting)が注目されるようになった。その手法としては、当初は水中処分員による人力作業に依存していたが、人員喪失のリスク低減のため、遠隔操縦・自走式の機雷処分具による代替が模索されるようになった。
海上自衛隊でも1968年(昭和43年)より自走式処分具の開発に着手して、75式機雷処分具S-4として制式化、はつしま型掃海艇(51MSC)で装備化した。
掃海艇に装備し、敷設された機雷を除去する用具です。処分具としては初期の機器であり、機能もシンプルである。母船のソナーの映像をもとに有線誘導で水中航走し、処分機雷の直上から潜行し爆雷(爆雷B-7Y)を投下する。係維機雷を処分する能力はない。掃海艇「はつしま」型に搭載されており、ペルシャ湾掃海派遣で活躍した。三菱重工製。
機雷処分具 S-4(75式)は既に退役している。