筑後船小屋駅(ちくごふなごやえき)は、福岡県筑後市大字津島字東にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅です。
筑後市の南端部にありみやま市との市境に近い。駅の周囲は田園地帯です。新幹線の停車本数は少なく、久留米駅からもほど近いため、乗換駅としてはあまり機能していない。なお、筑後市の中心部は当駅ではなく隣の羽犬塚駅の周辺です。
江戸時代頃より、矢部川の一帯に土木用の船を格納する「小屋」がたくさん堤防に設けられた事が「船小屋」の由来である。旧藩時代の1689年(元禄2年)に矢部川の河川工事用の平田舟を格納する小屋が設置され、小屋番の役職の監督下に置かれていたことから土地の住民は「御船小屋」と呼んでいたのが「船小屋」の通称になり地名に転じたと言われている。
開業時の地名は八女郡水田村であったが温泉の採掘などにより「船小屋」の知名度が高かったため、そのまま駅名に採用された。
新幹線開業時に、従来の「船小屋」の前に、当駅の所在する市名「筑後」を付加し、「筑後船小屋」とされた。元来「筑後」は現在の福岡県南部に存在した令制国(旧国名)であり、現在でも福岡県南部地域一帯は筑後地方と称される。
九州新幹線(鹿児島ルート)と、在来線の鹿児島本線の2路線が乗り入れている。新幹線は新大阪駅発着の「さくら」が下り1本・上り2本停車しているが、それ以外は「つばめ」のみが毎時1本ないし2本停車するダイヤとなっている。1日1往復、当駅始発・終着の「つばめ」が設定されている。在来線は普通列車の他に快速列車も全て停車するが、朝・夜間に運行される特急「有明」は全て通過する。
当駅はもともと在来線(鹿児島本線)の船小屋駅(筑後市大字津島401番地・地図)として開業したが、2011年(平成23年)3月12日の鹿児島ルート全線開業に合わせて従来の場所から約500メートルほど南に移設されたうえで新幹線併設駅(乗り換え駅)となり、同時に現在の駅名に改称された。なお、船小屋駅時代は普通列車のみが停車していました。
新幹線駅と在来線駅でそれぞれ駅舎を有するほか、両線のホームは約50メートル離れており、乗り換えの際には一旦改札口を出る必要がある。
新幹線駅は高架駅の構造をとった直営駅で、みどりの窓口を有する。ホームは単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有しており、各ホームには可動式安全柵が設けられている。
在来線駅は地上駅の構造をとり、JR九州鉄道営業への業務委託駅である。また、SUGOCAの利用が可能である。ホームは相対式ホーム2面2線を有し、互いのホームは跨線橋で連絡している。移転前は旧国鉄熊本鉄道管理局管内に多数存在するカプセル式の簡易な駅舎であったが、移転に際して駅舎が新設された。
のりば
1 ■鹿児島本線(下り) 瀬高・大牟田・熊本方面
2 ■鹿児島本線(上り) 久留米・博多・小倉・門司港方面
11 ■九州新幹線(上り) 博多・新大阪方面
12・13 ■九州新幹線(下り) 熊本・鹿児島中央方面
1928年(昭和3年)7月20日 - 鉄道省により、鹿児島本線の船小屋駅(ふなごやえき)として開業。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
2011年(平成23年)3月12日 - 九州新幹線鹿児島ルート全線開業に伴い、従来の位置より南へ約500m移転の上で、鹿児島ルートと鹿児島本線の接続駅として筑後船小屋駅(ちくごふなごやえき)に改称。同時に有人化される。
電報略号 コヤ
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅(在来線)
ホーム 2面3線(新幹線)
2面2線(在来線)
乗降人員
-統計年度- 1,370人/日
-2011年-
開業年月日 1928年(昭和3年)7月20日*
乗入路線 2 路線
所属路線 九州新幹線(鹿児島ルート)
所属路線 鹿児島本線
キロ程 129.7km(門司港起点)
◄羽犬塚 (3.6km)(2.5km) 瀬高►
備考 新幹線:直営駅
在来線:業務委託駅
みどりの窓口 有
* 2011年(平成23年)3月12日に現在地に移転。同時に船小屋駅から改称。