豊岡駅(とよおかえき)は但馬地方の中心地、兵庫県豊岡市大手町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・北近畿タンゴ鉄道(KTR)の駅です。野生コウノトリの生息地としても知られています。
兵庫県北部の中心都市・豊岡市の中心駅。JR西日本の山陰本線と、KTRの宮津線が乗り入れ、接続駅となっている。宮津線は当駅が終点である。
京都発着の「きのさき」・大阪発着の「こうのとり」をはじめとする、すべての定期旅客列車が当駅に停車する。浜坂方面・福知山方面双方とも、普通列車の多くは当駅始発である。以前は福知山方面から城崎温泉駅へ直通する普通列車も多かったが、2010年(平成22年)3月13日のダイヤ改正による輸送力見直しを受けて削減され、結果として当駅止まりが中心となった。
豊岡市による駅前再開発事業により、駅前広場の拡張のため、JR西日本による豊岡駅の橋上駅舎化が検討され、2010年(平成22年)から豊岡駅東西連絡橋(陸橋)の一部を改良し、バリアフリー化を含めた改築が実施された。2011年(平成23年)2月13日新駅舎が完成しセレモニーが行われ、金色のくす玉割り、また3月のダイヤ改正で採用された大阪 - 福知山直通特急「こうのとり」の車両公開・試運転が開催された。
駅構内には、兵庫県鉄道警察隊豊岡分駐隊があったが、一時閉鎖された後、最近になって、姫路分駐隊豊岡駅詰所として人員配置を復活している(新駅では、1階の1番ホーム付近にある)。なお、国鉄時代は、福知山鉄道公安室豊岡鉄道公安派出所だった。
当駅では、駅弁の販売も行われていたが、2011年(平成23年)9月12日をもって調製元「たで川」の閉店により、発売はなくなった。
新駅舎の完成で、商業施設であるアイティと自由通路で改札口から直接行けるようになり、実質、駅ビルになっている。
JR西日本:単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅。こうのとり・柳行李をモチーフとしたデザインの橋上駅舎。
改札口は2階にあり有人ラッチも現役で活用されています。
オープンカウンター式のみどりの窓口があり切符売場に券売機は2台。改札外に待合はなく、自由通路にベンチが置かれています。改札内跨線橋部分に待合室があります。
単式の1番のりば、島式の3・4番のりばは1階にあり、階段またはエレベータを利用する。3・4番のりばの北側には国鉄時代の駅名標がある。新駅舎供用以前は、駅舎は単式の1番のりば側にあり、旧2・3番のりばへは跨線橋で連絡していた。
のりば 路線 方向 行先
1・3・4 ■山陰本線 上り 和田山・京都・大阪方面
下り 城崎温泉・浜坂・鳥取方面
1番のりばが上り本線、3番のりばが下り本線、4番のりばが上下副本線であるが、3線とも両方向の発車に対応している。また、1番のりばと3番のりばの間にはホームのない待機線がある。そのため列車運転指令上では待機線が「2番線」となっている(後述のKTR宮津線ホームは「宮津1番線」)。
また、待機線(2番線)も両方向への出発に対応している。宮津線からJR線へは、1番のりばと3番のりばのみ出入り可能である。なお、2011年2月13日の新駅舎完成後は、旧2番のりばが3番のりば、旧3番のりばが4番のりばとなり、2番のりばが欠番となっている(待機線に相当)。
かつてはある程度発着番線が固定されていたが、2010年(平成22年)3月13日改正以降、普通列車が両方向とも当駅始発・終着を主体としたダイヤとなったこともあり、現在は3線とも上下線の区別なく使用している。
なお、当駅を越えて運転される列車については、行き違いのない場合は両方向とも駅舎側の1番のりばに発着し、行き違いのある場合は、上り(和田山・福知山方面行き)列車が1番のりば、下り(浜坂方面行き)列車が3番のりばか4番のりばに入る。山陰本線経由の上り特急は全て1番のりばから発車するが、下りは固定されていない。
夜間滞泊の設定がある。
当駅は管理駅長が配置された直営駅であり、管理駅として養父駅 - 居組駅間の各駅を管轄している。構内裏手には車庫を併設します。かなり古めかしい設備が多い。
北近畿タンゴ鉄道:頭端式ホーム1面1線を有し、JR線の1番のりばの線路反対側を切り欠いたホームとなっている。
国鉄由来の宮津線なので、元々同一構内でしたが、現在は分離されてJRとは独立した駅舎を持っており、JR側からも中間改札と柵で仕切られている。
直営駅であり、15駅の有人駅の一つでもある(ただし、朝と夜間は無人になる。2011年3月より、無人時にはJR連絡用の中間改札が閉鎖されるので注意)。以前は通常の自動券売機が置かれていたが、2014年1月ごろ食券型券売機に変更された。
発車メロディは2006年(平成18年)12月18日の午後よりコウノトリにちなんだメロディーが流れている。これは豊岡駅の放送設備の更新に伴ったもので、豊岡市は「観光客の耳に豊岡の記憶が残ってもらえれば」とPR効果を期待している。また同市の観光課が、鉄道利用促進担当だったため、発車メロディーの採用を申し出る形となった。「たじまうたのまつり実行委員会」が2006年(平成18年)9月23日に開催された『第2回こうのとり音楽祭』の中から2曲を選定。
各のりば共通(北近畿タンゴ鉄道のりばを除く)
到着時「約束の空へ」(作曲:大西しんぎょう)
発車時「輝いて!こうのとり」(作曲:西田武生)
放送形態の変更により、到着時のメロディーがハイテンポに1回なった後、JR西日本標準の到着ベルが鳴る様になった。発車時のメロディーについての変更はなかった。また発車時のメロディーについては豊岡駅に入線するすべての列車に対して鳴るわけではない。
1909年(明治42年)
7月10日 - 国有鉄道の八鹿駅 - 当駅間延伸により開業(当初は終着駅)。客貨取扱を開始。
9月5日 - 城崎駅(現・城崎温泉駅)まで延伸に伴い途中駅となる。
10月12日- 線路名称制定。播但線の所属となる
1912年(明治45年)3月1日 - 線路名称改定。播但線の福知山駅 - 和田山駅 - 香住駅間が山陰本線に編入され、当駅もその所属となる。
1929年(昭和4年)12月15日 - 峰豊線(宮津線の前身)が久美浜駅まで開業。
1932年(昭和7年)8月10日 - 線路名称改定。峰豊線が宮津線の一部となる。
1984年(昭和59年)1月21日 - 貨物取扱が廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
1990年(平成2年)4月1日 - 宮津線が北近畿タンゴ鉄道宮津線に転換。
2006年(平成18年)12月18日 - 午後から発車メロディーを使用を開始する。
2008年(平成20年)8月11日 - 当駅で初めて223系電車が営業運転を始める。
2011年(平成23年)2月13日 - JR新駅舎完成。供用開始。
2012年(平成24年)3月17日 - 駅前広場(路線バス・タクシー駐車場等)が完成。供用開始。
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 ■山陰本線
電報略号 トカ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度- 1,975人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1909年(明治42年)7月10日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
所属事業者 北近畿タンゴ鉄道(KTR)
所属路線 ■宮津線
電報略号 トカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度- 167人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1990年(平成2年)4月1日
備考 直営駅