第七管区海上保安本部の宇部に配属されている「やまぎく」です。船型は20メートル型巡視艇で総トン数は26トンです。
竣工:H23.03.15
造船所:木曽造船
管区:第七管区
配置:宇部
第七管区海上保安本部は、本部を北九州市門司区に置き、福岡、佐賀、長崎、大分の各県と山口県西部を管轄し、それらに接続する日本海西部及び東シナ海を担任海域としています。
本部の事務所として、海上保安部 10、海上保安署 10、 分室2、
海上交通センター 1、航空基地 1、を置き、管内全域に巡視船艇62隻、測量船1隻、灯台見回り船2隻及び中型飛行機2機、中型ヘリコプター3機を配備し、職員総数約1,500人で海上保安業務を行なっています。
やまぎくはCL「ひめぎく」型汎用巡視艇です。老朽化した巡視艇の代替えとして、目下鋭意建造されている巡視艇です。
海上保安庁の量産記録(96隻建造)を保持していた、巡視艇「ちよかぜ」型の代替を終了し、なおも巡視艇「やまゆり」型の代替のため建造され続けています。既に160隻以上が建造され、現在も同型巡視艇の”量産記録”を更新し続けています。
整備期間が長期にわたっているため、大きく4つのバージョンに分かれています。定員を1名増やし、船幅を20センチ大きくした6名定員艇の後期タイプ(幅広型)、推進器をウォータージェットにしたタイプ、放水銃を廃止して防弾性を向上させた警備機能強化型などのバリエーションがあります。
配属地の関係で、冷房を強化した南方型、暖房を強化した北方型もあります。
CL-36「きりかぜ」は海上環境業務強化指定船、CL-50「はまかぜ」は鑑識業務指定船に指定されています。
本船をベースに 灯台見回り船「ひめひかり」型 が作られています。また、その「ひめひかり」型は、平成20年4月1日付けで、全艇 CL型巡視艇「しらうめ」型 に区分変更されています。
H19年度末、ネームシップ「CL-11 すずかぜ」が、配置替えに伴い艇名を「ひめぎく」と改めたため、それに伴い本船型を「すずかぜ」型から「ひめぎく」型に変更表記されました。
CL「ひめぎく」型
●総トン数:23t/満載排水量:19t
●主要寸法:全長20.0m×幅4.3m、4.5m(CL46、CL58~CL73、CL76以降)×深さ2.3m
●エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:1820PS (CL69~CL71、CL92.93、CL114はウォータージェット2基) 出力:1820PS
●速力:約30kt
●船質:高張力鋼
●航続距離:160浬
●乗員:5名(後期型は6名)
●主要装備:なし
●航行区域:沿海(制限付)