フェリーはやとも2は、石崎汽船グループの松山・小倉フェリーが運航しているフェリー。
はやとも丸の代船として新来島どっく大西工場で建造され、1987年9月23日に就航した。
2009年11月1日、関西汽船の営業譲渡により、フェリーさんふらわあによる運航となる。
2013年4月1日、フェリーさんふらわあの松山 - 小倉航路撤退により、石崎汽船の完全子会社として設立された松山・小倉フェリーへ航路とともに継承される。
航路:松山観光港 - 小倉港(浅野岸壁)
フェリーはやとも2と本船で1日1往復を運航する。通常は夜行便のみだが、ドック期間中は片道を昼行便として1隻で往復する臨時ダイヤとなる。2003年まで小倉港は砂津岸壁を発着していた。
フェリーくるしまの同型船である。現在も関西汽船時代の緑色の船体塗装を維持している。
船体は4層構造で船橋楼甲板、客室甲板、2層の車両甲板を有し、上部からA - D甲板と呼称されている。A甲板は操舵室、乗組員区画および旅客区画、B甲板が旅客区画、D・C甲板が車両甲板となっている。船首および船尾にランプウェイを装備しており、車両甲板間は船内スロープで連絡されている。現在も関西汽船時代の緑色の船体塗装を維持している。
船室タイプの一覧
クラス 部屋数 定員 設備
特等A 2名 バス・トイレ・洗面台・テレビ・冷蔵庫付
特等B 4名 2段ベッド、洗面台・テレビ付
一等 6名 2段ベッド、洗面台・テレビ付
2等寝台D8名 2段ベッド
2等
設備:パブリックスペース/エントランス/案内所
供食・物販設備:軽食堂/売店/自動販売機
入浴設備:大浴場
娯楽設備:ゲームコーナー
2007年2月20日、4時50分、小倉港から松山観光港へ向かっていた本船は、松山観光港へ着岸する際、 左舷船尾が第1岸壁北端に10度の角度で衝突した。 衝突により、本船は左舷船尾部の外板に亀裂を伴う凹損を生じ、第1岸壁北端の防衝板に擦過傷などを生じた。事故原因は船位の確認が不十分で、第1岸壁に著しく接近したためとされた。
所有者 関西汽船
フェリーさんふらわあ
松山・小倉フェリー
運用者 関西汽船
フェリーさんふらわあ
松山・小倉フェリー
建造所 新来島どっく大西工場
姉妹船 フェリーくるしま
航行区域 限定沿海
船級 JG
信号符字 JI3311
IMO番号 8700448
MMSI番号 431300791
経歴
起工 1986年6月
進水 1987年
竣工 1987年
就航 1987年9月23日
現況 就航中
要目
総トン数 4,238 トン
全長 119.0 m
幅 21.0 m
機関方式 ディーゼル
主機関 神戸発動機2基
推進器 可変ピッチプロペラ 2軸
出力 11,200馬力
最大速力 21.5ノット
航海速力 18.0ノット
旅客定員 756名
車両搭載数 トラック73台、乗用車41台