明智平ロープウェイは、栃木県日光市にある索道(ロープウェイ)である。
明智平駅と展望台駅を結ぶ路線で、東武グループの日光交通が運行している。展望台駅からは華厳滝や中禅寺湖、男体山などを望むことができる。
かつては国鉄・東武日光駅から路面電車(東武日光軌道線)とケーブルカー(東武日光鋼索鉄道線)で明智平まで乗り継ぐことができたが、 国道の渋滞などの理由で1968年に路面電車が廃止されると、その影響で1970年にケーブルカーも廃止されてしまい、このロープウェイのみが残される形となった。
その後、中禅寺湖畔の中禅寺温泉ロープウェイも老朽化などのため2003年に運行終了したため、奥日光地域における唯一の鉄道路線となっている。
明智平駅:日光市細尾町深沢に位置し、付近を第二いろは坂が通過する。1932年から1970年にかけては東武日光鋼索鉄道線(ケーブルカー)も発着していた。駅舎はドライブインである明智平パノラマレストハウスと一体化しており、乗り場は地下階に設置されている。レストハウスには食堂・土産物屋がある。
展望台駅:栃木県日光市細尾町に位置する。駅舎は2階建てで、2階が展望台となっている。駅周辺の人工物は茶ノ木平へのハイキングコースが見られる程度だが、冬季は閉鎖され、茶ノ木平へ通っていた中禅寺温泉ロープウェイが廃止されたなどの理由から通行する人は少ない。
接続路線:東武バス日光
明智平駅付近への路線バスを運行する。日光駅・東武日光駅と中禅寺温泉・湯元温泉行を結ぶ路線で「明智平」下車。なお、明智平停留所は一方通行の第2いろは坂途中にあり、中禅寺湖方面へのみ通行可能である。
1933年11月3日 日光登山鉄道により開業
1943年 不要不急線として撤去
1950年 東武鉄道により復活。不要不急線として撤去された索道では唯一復活した。
1985年4月1日 日光交通へ営業譲渡
全長:0.3km
高低差:86m
最急勾配:30°
最高速度:9km/h
走行方式:交走式
定員:16人
運転時分:3分
駅数:2駅
写真のゴンドラは東武博物館に保存のゴンドラです。
長さ:2400mm
幅:1540mm
高さ:4620mm
製造年 1950(昭和25)年
製造会社 川崎車輌製造
自重 800㎏
定員 16人
廃車 2001(平成13)年