九度山駅(くどやまえき)は、所在地九度山町の代表駅で和歌山県伊都郡九度山町にある、南海電気鉄道高野線の駅。高野線はこのあたりから終点極楽橋駅まで本格的な勾配区間となる。
橋本以南の山岳線区間中間駅では利用者数は最大となっています。駅番号はNK80
交換設備を備えた相対式2面2線のホームを持つ駅で妻面に入口のある古い木造駅舎です。ホーム有効長は2扉車4両。駅舎は難波方面ホーム側の難波駅寄りに建てられており、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡している。
なお、のりば番号は設定されていない。また、何れのホームの待合所へ行く際も一旦屋根のない部分に出なければならないため、雨天時の連絡用に傘が用意されている。
かつての売店は現在、自動販売機コーナーに改装されています。
難波駅側には保線基地があり、常時保線車両が留置されている。また、難波駅側にのみ安全側線が設置されている。
改札口、切符売場には自動券売機とPiTaPa・ICOCA対応の自動改札機、のりこし精算機、ICカードの現金積増機(チャージ機)がある。
「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2009年(平成21年)11月14日、橋本方面ホームに「九度山真田花壇」が設置された。
木材には和歌山県で育った紀州材を使い、また、「真田幸村ゆかりの地・九度山」にちなんで、「真田幸村と十勇士」のイラストが配された。
これに併せて、当駅の駅名標も「こうや花鉄道」独自のものに更新された。2015年11月には、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』放映にあわせて、真田家の家紋「六文銭」の陣幕や暖簾が飾られるなど駅舎が真田仕様に改装された。
九度山駅 駅名標
のりば
(駅舎側) 高野線(上り) 橋本・なんば方面
(反対側) 高野線(下り) 高野山方面
※案内上ののりば番号は設定されていない。
上屋下には長椅子がせっちされています。
利用状況
2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は909人で、南海の駅(100駅)では75位[4]である。
九度山町民に留まらず、橋本市(旧高野口町域)民やかつらぎ町民からの利用客も多い。これは、難波方面へ出る場合、JR和歌山線を利用して橋本駅で高野線に乗り換える場合よりも運賃が安く、加えて着席乗車の確率が上がることなどが要因として挙げられる。
しかし、ズームカー増解結の三日市町駅から橋本駅への変更、同駅始発列車の増発、さらには同駅での急行の系統分割運転開始に伴い、同駅からの着席乗車が容易になったため、現在では後者のメリットは事実上消滅した。
駅周辺
九度山町役場が西方にある。真田庵、慈尊院(高野山町石道)は駅から北西方向。
九度山郵便局
九度山町立九度山中学校
九度山町立九度山小学校
JR西日本和歌山線の高野口駅は北へ約3km。
歴史
1924年(大正13年)12月25日 - 南海鉄道が学文路駅から延伸した際の新たな終着駅として開業。
1925年(大正14年)7月30日 - 当駅 - 高野山駅(現・高野下駅)延伸により、途中駅となる。
1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
2009年(平成21年)2月6日 - 紀伊清水駅、学文路駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、極楽橋駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される。
2013年(平成25年)4月1日 - 終日無人駅化。
駅番号 NK 80
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 高野線
キロ程 52.2km(汐見橋起点)
難波から51.5km
駅構造 地上駅
ホーム 相対式 2面2線
乗降人員
-統計年度- 909人/日
-2016年-
開業年月日 1924年(大正13年)12月25日
備考 無人駅