日野駅 (ひのえき)は、滋賀県蒲生郡日野町にある近江鉄道本線の駅。
近江鉄道の主要な駅(主管駅)の一つで、日中のみ有人駅となる(平日7:30~9:00および15:45~19:35、土日祝7:30~11:45)。
当駅~貴生川駅間において、朝と夜に当駅を始発・終着とする便が運行されている。
相対式ホームの間に中線を挟んだ2面3線の地上駅で、ホームは千鳥配置となっている。中線が一線スルーとなる配線である。駅舎は東の1番線(水口・貴生川方面行きホーム)側にある。
反対側の2番線(八日市・米原方面行きホーム)へは、遮断機の付いた構内踏切で連絡している。両のりばとも、折返し可能であり、当駅発着の列車に活用されている。
駅舎は1900年(明治33年)開業以来のものであると考えられてきたが、1916年(大正5年)に待避線増設工事のために改修工事を受けていたことが判明した。
なお、私鉄最古の現役駅舎とされ、2016年1月に役目を終えた南海電鉄浜寺公園駅の駅舎は1907年(明治40年)築であり、日野駅も現役最古級である。
2015年12月、近江鉄道は駅舎解体を検討中と日野町に伝えたが、藤沢直広町長は日野の宝として現駅舎の保存に向けて近江鉄道と協議を進めていると、2016年3月に町議会で明らかにした。
1986年から1996年に八日市 - 貴生川間ではレールバス(LE10形)が運行されていたが、それにあわせて当駅にレールバスの基地が設けられていた。現在もその名残で構内は広く、屋根の付いた車庫も残されている。 当駅の窓口では硬券が日常的に用いられており自社線内の駅と、貴生川経由でJR西日本の駅までの乗車券を購入することができる。
上りホームには立派な木造上屋のある待合所があります。ホームには誘導ブロックがありますが列車接近装置はありません。
近江鉄道本線が、八日市 - 日野間を1900年に開業した際に、当駅は開設された。当時、近江鉄道では建設費用を抑えるために、駅を郊外に設置する方針であったが、地元ではより町中心部に近い場所への設置を求めて陳情を行ったという記録が残されている。
1916年(大正5年)に、待避線を設置する工事のために駅舎が改築され、その費用の57パーセントを地元の住民が負担したほか、必要となる土地も地元の村が買収した上で近江鉄道に寄付した。
近江鉄道本線の中でも輸送量の少なかった八日市 - 貴生川間で、費用の節減を狙って1986年からLE-Carと称するレールバスの運行を開始し、このために日野駅構内にはレールバスの車庫と給油・給水施設が設置された。
しかしレールバスは整備に費用が掛かる傾向にあり、また輸送力が不足していたことからラッシュ時に電車の運行が残されていたこともあり、1996年にレールバスの運行は終了となって、全列車が電車による運行に戻された。
築100年以上経過し、老朽化が進んできた駅舎の取り壊しが検討されるようになってきたが、地元の日野町では駅舎は町の宝であるとして保存のための予算を計上し、耐震補強の実施や、タクシー乗務員待合室に使われているスペースに観光案内所やカフェスペースを設けるなどの改修事業を実施する方針となり、2016年度中に完成させる方向で近江鉄道と協議している。
駅自体は日野町の西の外れにあり、町の中心部からは2kmほど離れている。
駅の西側は田園地帯で、住宅地は駅舎のある東側に向かって広がっている。
滋賀県道183号日野徳原線
内池郵便局
日野町立必佐幼稚園
日野町立必佐小学校
東近江警察署北比都佐警察官駐在所
内池公園
日野川
滋賀県立日野高等学校
日野町役場
近江日野郵便局
JAグリーン近江 日野西総合支店
日野町立日野中学校
日野町立日野小学校
母子健康センター
滋賀農業公園 ブルーメの丘
グリム冒険の森
1900年(明治33年)
10月1日 - 八日市 - 当駅間の開通に伴い設置。
12月28日 - 当駅 - 貴生川間の開通に伴い、途中駅となる。
1916年(大正5年) - 待避線を設置する工事に伴い駅舎改築。
1972年(昭和47年)10月 - 貨物取り扱いを廃止。
2017年(平成29年)10月1日 - 新駅舎および観光案内交流施設が完成
所属事業者 近江鉄道
所属路線 ■本線(水口・蒲生野線)
キロ程 37.8km(米原駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 相対式2面3線
乗車人員
-統計年度- 481人/日(降車客含まず)
-2014年-
乗降人員
-統計年度- 953人/日
-2014年-
開業年月日 1900年(明治33年)10月1日