65式 66cm測距儀は出入港時に岸壁や障害となるものとの距離を計測したり、陣形運動時に自艦と先行艦との距離計測等に使用する。海上自衛隊では艦艇の基本装備として多くの艦艇に搭載されています。
レーダーやレーザーなどによる測距も一般的にいるが、このようなアナログな測距儀も残されている。入出港の際など、防波堤や岸壁との距離を測るために頻繁に現在も使用されている。
光学視差式を採用した測距儀で、左右の対物レンズから取り込んだ画像を距離計と連動したプリズムで合成プリズムに送り、接眼レンズから覗いて画像を重ね合わせ、距離を測ります。左右の対物レンズの間隔を基線長と呼び、基線長が長いほど精度が高くなります。接眼レンズから覗いた時に画像が上下に分割されているタイプと二重に重なっているタイプがあり、65式66cm測距儀は上下に分割されているタイプです。
取り外し式で、通常は艇内ブリッジに保管され使用する時のみ艦橋ウイングのブルワークに取り付ける。なお、現用艦が装備する測距儀はこの航海用だけです。
接眼部の右側にプリズムを回転させるダイヤルがあり、覗きつつ目標の画像が上下でぴったり揃うように調整し、揃ったところで距離計を読んで距離を測ります。
製造メーカー:興和株式会社