北九州市立美術館は、北九州市にある美術館。戸畑区に本館・アネックス、小倉北区のリバーウォーク北九州内に分館がある。
1974年(昭和49年)竣工。建築家、磯崎新の設計。磯崎はカテドラル(聖堂)をイメージして設計したという。
二つの大きなヴォリュームがキャンティレバーとして、外観をつくる。シンメトリーの構成である。エントランスホールは三層吹抜である。
主に印象派から現代アートを収蔵。また、九州大学の国文学者、田村専一の約1300点にも及ぶ浮世絵コレクションが、没後一括寄贈された。
1998年(平成10年)に公共建築百選に選ばれた。また、2006年(平成18年)公開の実写映画「デスノート」の美術館のシーンで、内部が撮影に使われた。2012年(平成24年)11月には翌年公開の映画「図書館戦争」のロケが行われた。
図書館戦争:舞台は2019年の架空日本となる。高校3年生の時出会った一人の図書隊員に憧れて図書隊入隊を志した少女・笠原郁。ストーリーはそのまっすぐな成長と恋を追うとともに、メディアの自由を巡る人々の戦いを描く。
1988年、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」が制定される。法の施行に伴いメディアへの監視権を持つ「メディア良化委員会」が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である「良化特務機関(メディア良化隊)」による取り締まりを受けることとなる。この執行が妨害される際には武力制圧も行われるという行き過ぎた内容であり、情報が制限され自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が「図書館」だった。
実質的検閲の強行に対し、図書館法に則る公共図書館は「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定。あくまでその役割と本の自由を守るべく、やがて自ら武装した「図書隊」による防衛制度を確立する。これ以降図書隊と良化特務機関との永きに渡る抗争に突入した。
昭和から正化に時代を移し、メディア良化法成立から30年を経た正化31年。図書隊は激化する検閲やその賛同団体の襲撃によって防衛力を増し、拡大解釈的に良化法を運用し権勢を強めるメディア良化委員会との対立は加速していた。
かつて、大切な本を検閲から守ってくれた図書隊員を追って図書隊に入隊した郁は、憧れの“王子様”堂上篤と知らぬまま再会を果たす。しかし指導員になった堂上は郁の目指したのとは正反対の鬼教官だった。男性隊員にも引けを取らない身体能力がとりえの郁は、顔も名前もわからない王子様を慕って人一倍過酷な訓練をこなすが、堂上は5年前自らの独断が起こした事件を重く受け止めていた。
やがて、郁は初の女性隊員として図書特殊部隊に配属され、堂上の下で幾多の困難な事件と対面しながら、仲間とともに助け合い、成長していくこととなる。
『デスノート』は、漫画『DEATH NOTE』を原作とした2006年に公開された日本映画。丸の内ピカデリー3他全国松竹系にて公開された。全体的なストーリーは原作の第一部と第二部の結末をベースに脚色したものとなっている。公開は邦画史上として初の前・後編の連続公開として企画され、目標興行収入はそれぞれ50億円、2作合計で100億円と発表された。
2008年2月9日にはスピンオフ作品『L change the WorLd』(エル チェンジ ザ ワールド)が公開された。
夜神 月はある日、奇妙な黒いノートを拾う。それは死神・リュークが落とした、ノートに名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」だった。犯罪者を裁く法律に限界を感じていた月は、世の中を変えるため、ノートの力で犯罪者を次々と葬り始める。やがて犯罪者を葬る者の存在に気付いた人々は殺し屋(=Killer)の意味から「キラ」と呼び始め、キラを神と崇め崇拝する者まで現れた。
一方、警察組織はキラの行為はあくまでも連続殺人であるとし、その調査・解決のためにある人物を送り込んだ。警察を裏から指揮し、数々の難事件を解決してきた世界的名探偵L(エル)である。
天才同士の戦い、求める世界の違いから起こったこの闘いに勝つのは死神の力を持つキラか、それとも警察を動かすLか。