西大垣駅(にしおおがきえき)は、岐阜県大垣市木戸町910にある、養老鉄道養老線の駅。養老鉄道本社や富吉検車区大垣車庫が併設されている。
養老線の業務の中核的存在ですが、大垣駅からほど近い立地も災いしてか利用客は少ない。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ行違い可能な地上駅。駅舎は大きな木造駅舎です。中線がある。ホーム間の移動は構内踏切を利用する。駅前の広場は広い。
大垣車庫が併設され、構内は広い。
改札口は普段は閉められており、電車が来た時に駅員が開けて改札する(いわゆる列車別改札)改札口のラッチは木製。
切符売場には簡易型の券売機が1台、有人窓口もあります。
かつては隣接するイビデン大垣事業場(旧大垣工場)から貨物引き込み線があり、昭和40年代まで使用された。
線路や積み込み設備は長らく残っていたが、2000年頃、イビデン大垣事業場の再開発により完全に撤去された。
西大垣駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1(反対側) ■養老線 (下り) 大垣・揖斐方面(行違い時のみ)
2(駅舎側) ■養老線 (下り) 大垣・揖斐方面
(上り) 養老・多度・桑名方面
実際には上記ののりば番号標はない。上記の番号は列車運転指令上の号線番号である。
構内踏切を渡った先の1号線が上下副本線、駅舎側の2号線が上下本線となっており、2線とも両方向の入線・出発に対応している。そのため、行違いがある場合を除き、上下両方向とも2号線ホームのみを使用している(ただし現状のダイヤでは大半の列車が行違いを行っている)。1号線ホームは行違い待ち列車及び車庫へ入出庫する回送列車が使用する。
なお、駅掲示時刻表ではどの列車が1号線ホームを使用するかは記載されておらず、次の列車が1号線ホームを使用する場合にその都度、改札ゲートにその旨を書いた案内板を掲示して対応する。
岐阜フィルムコミッションの事業の一環として、ロケの誘致をはかっている。2005年は「長い散歩」など、2006年には「大奥」・映画「黄色い涙」などのロケ地として撮影が行なわれた。「黄色い涙」(2007年公開)では古い佇まいの駅舎が作中では阿佐ケ谷駅として設定された。
駅営業面
有人駅。きっぷうりば(出札窓口)があり、往復乗車券、回数乗車券、定期乗車券(養老鉄道線内相互間)を発売している。
近鉄時代には駅長が配置され、烏江駅から揖斐駅までを管理していた。(後に養老線管理局が設置され廃止)
利用状況
主として通学・通勤用に利用される。工場への通勤客のための駅及び車庫所在駅という感が強い。
特徴
初発の桑名方面行き列車は当駅を始発としている。これ以外に当駅始終着列車はなく、車庫への送り込み・送り出し列車は基本的に当駅と大垣駅の間を回送する。なお、2018年3月17日のダイヤ改正よりこの回送を営業列車化した上で、西大垣 - 大垣駅間の区間列車が設定される。
また、当駅で乗務員交代が行われることも多い。
駅周辺
岐阜一般県道237号(西大垣停車場線)が通じる。また、周辺にはいくつかの工場が建つ。
イビデン
日本合成化学工業大垣工場
サンメッセ
大垣久瀬川郵便局
大垣市立西小学校
大垣市役所 東1km
1913年(大正2年)7月31日 - 養老鉄道(旧)養老 - 池野間開通時に開業。
1922年(大正11年)6月13日 - 合併により揖斐川電気の駅となる。
1928年(昭和3年)4月6日 - 鉄道事業譲渡により養老電気鉄道の駅となる。
1929年(昭和4年)10月1日 - 合併により伊勢電気鉄道養老線の駅となる。
1936年(昭和11年)5月20日 - 分離譲渡により養老電鉄の駅となる。
1940年(昭和15年)8月1日 - 合併により参宮急行電鉄の駅となる。
1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道との合併により関西急行鉄道の駅となる。
1944年(昭和19年)6月1日 - 南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身)との合併により近畿日本鉄道の駅となる。
2007年(平成19年)10月1日 - 近鉄からの経営分離に伴い、養老鉄道(新)の駅になる。
所属事業者 養老鉄道
所属路線 養老線
キロ程 41.2km(桑名起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度- 379人/日
-2008年-
開業年月日 1913年(大正2年)7月31日
備考 終日駅員配置