菊名駅(きくなえき)は、神奈川県横浜市港北区菊名七丁目にある、東京急行電鉄(東急)・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
駅名の由来は駅設置時、橘樹郡大綱村大字菊名に位置していたため、地名を採ったもの。
駅構造
東急の東横線とJR東日本の横浜線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。JR東日本の駅は特定都区市内制度における「横浜市内」に属している。駅番号は横浜線が「JH 15」、東横線が「TY16」。
JR東日本
島式ホーム1面2線を有する高架駅。ホームは盛土上にあり、カーブしている。
社員配置駅。改札口は1箇所で、2017年12月17日よりホーム上の4階に移設、階段位置がホーム中ほどに変更し新たにエスカレーターと2018年2月28日から改札とホームを結ぶエレベーターも新設される。
構内にはみどりの窓口、指定席券売機、NewDaysKIOSKが設置されている。
接近放送が流れたあと、不定期で接近メロディーが流れることがある。
2017年12月16日までは東神奈川駅寄りに階段があり、右側が東急東横線への乗換改札、左側がJR改札口(西口)へと続き乗換改札口はJR管理で、自動精算機(乗継対応)、有人改札窓口と共に東急側には当日分みどりの窓口が設置されていた。
以前は快速通過駅だったが、2006年3月18日より快速が停車し、土休日に運転されている特急「はまかいじ」を除くすべての定期旅客営業列車が停車する。
のりば
番線 路線 方向 行先
1 JH 横浜線 上り 横浜・大船方面
2 下り 新横浜・町田・八王子方面
2006年まで快速通過駅
横浜線には、1988年3月13日のダイヤ改正から快速列車が設定されたが、当駅は東急東横線との乗換駅で利用者が多い(横浜線では新横浜 - 当駅間が輸送量の一番多い区間である)にもかかわらず、東急東横線への利用客の流出防止対策として快速は2006年3月17日まで通過していた。そのため、当駅周辺では地元住民による菊名駅を快速停車駅にするように働きかける市民運動も度々展開されていた。快速停車駅に追加されたのは同年3月18日のダイヤ改正からである。
神奈川新聞の記事によると、快速を当駅に停車させた理由として、地元住民の市民運動の結果だけではなく、東横線沿線から桜木町・関内方面へ利用してもらうためでもあり、市民運動の結果というよりは、従来「横浜線沿線から東横線桜木町方面への利用客の流出防止のための通過」を行っていたところを、東横線の横浜 - 桜木町間が廃止されたことにより逆に「東横線沿線から横浜線桜木町方面への乗客を取り込むための停車」へと方針転換したことが大きな要因である。
当駅は、東横線を境に東口と西口があり、東西自由通路の東口寄りに東急、西口寄りにJRの出入口がある。駅周辺の道路の幅員は非常に狭く、路線バス、タクシーなどのターミナルはおろか、駅前広場もない。
もともと、東横線開通当時の駅予定地は現在地よりも横浜寄りであり、駅を中心とした放射線状の道路に東京横浜電鉄(現・東京急行電鉄)が田園調布・日吉と並ぶ住宅地「篠原学園都市」を開発する構想があったが、横浜線との乗り継ぎを考え、駅を計画地より若干渋谷寄りに開設した。その名残りが現在の錦が丘ロータリーである。周辺は閑静な住宅地になっている。
駅コンコース
連絡通路は通勤・通学の乗り換えで利用者が非常に多いため、ラッシュ時には特に混雑する。また、新横浜にある横浜国際総合競技場(日産スタジアム)や横浜アリーナなどでの大規模催事の際は東横線から横浜線への流れも多く、平日の通勤・通学よりもさらに混雑し、改札口は乗り換え客で輻輳する。
1926年(大正15年)
2月14日:東京横浜電鉄の菊名駅が開業。
9月1日:国有鉄道の菊名駅が開業。
1927年(昭和2年)3月:国鉄線と東京横浜電鉄をつなぐ菊名連絡線が開通。
1966年(昭和41年)9月:菊名連絡線が撤去される。
1970年(昭和45年)4月1日:国鉄駅での貨物の取り扱いが廃止。
1972年(昭和47年)7月27日:大雨時に東急の線路が冠水する問題を解決するため、東急・国鉄双方の線路を嵩上げすることとなり、それに合わせて東急の駅舎を橋上駅舎化。この際に2面4線化され引き上げ線も完成する。この引き上げ線は1988年に日比谷線直通列車が乗り入れるまで非常時以外はほとんど使用されず、時々レールの錆取りなどに回送列車などが使用していた。
同時期に、国鉄駅が相対式ホームから島式ホーム化される。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により横浜線の駅はJR東日本の駅となる。駅の管理は引き続き東急が行う。
1988年(昭和63年)8月9日:ダイヤ改正により日比谷線直通列車の運転区間が日吉駅改良工事に伴い当駅まで延伸される。また、平日の朝に加え、夕方以降にも急行との緩急接続を実施するようになる。
1991年(平成3年)
当駅 - 大倉山駅間が一部高架化され大倉山第1号-第3号の3か所の踏切が撤去された。
東横線は8両編成だが、高架化される前は踏切がホーム脇にあったため、ホーム有効長は20m車7両分であった。高架化された後に東横線のホーム1両分が渋谷側に延伸された。
日吉駅の改良工事が終了し、日中の日比谷線直通運転区間が同駅までとなる。
1994年(平成6年):横浜線と東横線の乗り換え通路途中に連絡改札が設置される。これと同時にJR東日本の出札改札用の駅舎も完成し、横浜線部分は従来の東急委託からJR東日本が管理を開始。
2001年(平成13年)
3月28日:ダイヤ改正により東横線の特急運行を開始。また、主に当駅で終日緩急接続を実施するようになる。
11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
2002年(平成14年)3月:東横線上りホームが最大1.3m拡幅される。
2006年(平成18年)3月18日:この日のダイヤ改正で横浜線を走行する快速の停車駅となる(横浜線快速停車駅追加は第3号である)。
2007年(平成19年)8月23日:この日のダイヤ改正から日吉駅2・3番線ホームを東横線から目黒線への発着路線変更に伴う工事を行うため、日比谷線直通列車は終日当駅までの運転となる。
2009年(平成21年)11月1日:東急の定期券売り場が廃止される。
2010年(平成22年)3月:横浜線ホームに設置されている案内サインが、新しい省エネタイプ(薄型反射透過フィルム型)に更新される。
2013年(平成25年)3月15日:3月16日の東横線と副都心線の相互直通運転開始に伴い、当駅まで乗り入れた日比谷線直通運転が終了となる。
2017年(平成29年)12月17日:新駅舎の供用開始に伴い、西口エレベーターの使用を開始し連絡改札が廃止になる。
2018年(平成30年)2月28日:JRの改札内のエレベーター使用開始。バリアフリー工事終了。
2018年(平成30年)7月29日 : 乗り換え用の中央改札口を新設。
JR 菊名駅
きくな
Kikuna
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所在地 横浜市港北区菊名七丁目1-1
北緯35度30分35秒
東経139度37分50秒
駅番号 □JH 15
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 ■横浜線
キロ程 4.8km(東神奈川起点)
電報略号 キク
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度- 52,958人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1926年(大正15年)9月1日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
浜 横浜市内駅