尾崎駅(おざきえき)は、大阪府阪南市尾崎町にある、南海電気鉄道南海本線の駅。駅番号はNK37。阪南市の代表駅である。
概要
阪南市の中心に所在する。同市に所在する南海電気鉄道の駅は当駅と鳥取ノ荘駅・箱作駅である。
駅構造
待避設備を備えた島式ホーム2面4線を有する橋上駅。有効長は8両編成分で、なんば方に渡り線がある。通常ダイヤでは当駅折り返しの列車は設定されていないが、空港線の運転見合わせの際に普通が当駅で折り返したことがある。また、2017年の台風21号による男里川橋梁の陥没が起きた際には当駅での折り返しが行われた。
2014年10月18日のダイヤ改正により、日中に特急サザンと普通の緩急接続を行うようになり、日中でも1番線と4番線の使用頻度が大幅に増加した。
駅舎は上記のように2018年9月4日に台風21号の影響とみられる火災により焼失した。それに伴い、1番線と4番線を停止して仮設のスロープと出入口を設置している。焼失前の駅舎は売店、飲食店のほか、三井住友銀行のATMがあったが、橋上駅舎の復旧時点では店舗スペースのみ確保されており営業している店はない。
また、駅東口にはバス乗り場、西口にはタクシー乗り場がある。駅東出口にエスカレーター、駅西出口と各ホームにエレベーターが設置されている。トイレも設置されている。
改札内およびホーム上の発車標は反転フラップ式(ソラリー式)であったが、2010年3月にフルカラーLED式に更新され、発車時刻も表示されるようになった。この更新により改札内の発車標についてはホーム別の案内から先発と次発を案内する方式とされた。
のりば
のりば 路線 方向 行先
1・2 南海線 下り 和歌山市方面
3・4 南海線 上り なんば・関西空港方面
内側2・3番線が本線、外側1・4番線が待避線となっているが、2019年4月5日までの間待避線が使用不可である。そのため待避駅が下りは泉佐野駅(ラッシュ時は一部みさき公園駅)、上りは樽井駅に変更されている。そのため、被災からの営業再開時にダイヤの一部修正を実施した。
駅周辺
駅周辺には次のような施設がある。
阪南市役所
阪南市民病院
阪南市立文化センター
阪南尾崎郵便局
大阪府泉南警察署
オークワわくわくシティー尾崎店
万代尾崎店
バス連絡
南海ウイングバス南部
尾崎線
1:和泉鳥取循環 尾崎駅前行き
イオン尾崎線
A5:(直行)イオンモールりんくう泉南行き(土休日の日中のみ運行)
光陽台舞線
11:光陽台舞循環 尾崎駅前行き(朝夜のみ運行)
阪南市コミュニティーバス「さつき号」 ※南海ウイングバス南部が受託運行
尾崎コース
山中渓・桜ヶ丘コース
緑ヶ丘・さつき台コース
光陽台・舞コース
桃の木台・万葉台コース
いずみが丘・箱の浦コース
歴史
1897年(明治30年)11月9日 - 南海鉄道 佐野駅(当時) - 当駅延伸により終着駅として開業。
1898年(明治31年)10月22日 - 当駅から和歌山北口駅(紀ノ川駅の前身、現存せず)まで路線延伸、途中駅となる。
1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
1973年(昭和48年)8月 - 橋上駅化。
2001年(平成13年)3月24日 - 特急停車駅に昇格。
2017年(平成29年)
10月22日 - 台風21号の影響で樽井駅~当駅間の男里川橋梁が損傷し、当該区間は運休となる。
11月1日 - 樽井駅~当駅間が上り線の線路を使用し単線で運転再開。
11月23日 - 樽井駅~当駅間が上下線で運転再開。
2018年(平成30年)
9月4日 - 駅施設の配電盤および自動券売機などから出火する火災が発生し、駅舎が全焼。台風21号の関連性が推測されている。9月10日まで駅を休止(全列車臨時通過扱い)。
9月11日 - 1番線と4番線に仮設のスロープと臨時の出入口を設置し、駅の営業を再開。
2019年(平成31年)
3月23日 - 駅舎の供用を再開。
鉄道唱歌
鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)56番の歌詞にて、当駅が登場する。
尾崎に立てる本願寺 樽井にちかき躑躅山 やまずに来て見ん春ふけて 花うつくしく咲く頃は
尾崎駅
おざき
OZAKI
◄NK36 樽井 (2.5km)(1.5km) 鳥取ノ荘 NK38►
所在地 大阪府阪南市尾崎町95番地の1
北緯34度21分41.58秒
東経135度14分26.56秒
駅番号 NK 37
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 ■南海本線
キロ程 43.1km(難波起点)
電報略号 オザ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度- 11,271人/日
-2016年-
開業年月日 1897年(明治30年)11月9日