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対人地雷

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対戦車地雷に比べ殺傷能力は低いが、1個数百円で大量生産でき、「悪魔の兵器」とも呼ばれる。約80カ国に数千万個が埋められたとされ、エジプト、イラン、アフガニスタン、カンボジアなどが多い。07年の死傷者は世界で約600人。うち26%が18歳以下の子どもだった。99年に使用や製造などを全面禁止するオタワ条約が発効、日本など約160カ国が批准したが、米国やロシア、中国などはしていない。


対人地雷は、人間を負傷させることを目的に設計された兵器です。様々な種類がありますが、5キロ以上の圧力がかかったり、圧力が除かれたり、起爆装置につけられているワイヤが引っ張られたり、振動、・傾斜に反応したりすると爆発します。素材も金属だけでなくプラスチックや木材などがあります。

対人地雷は「悪魔の兵器」と呼ばれていますが、それは・敵と味方、兵士と民間人を区別しない
――対人地雷はいったん敷設されると、敵と味方の区別なく、誰でも殺傷します。家畜も被害に遭います。・一度敷設された地雷は、長期に渡わたって脅威を保持し続ける――今でも第2次世界大戦で使用された対人地雷が見つかるように、対人地雷は何十年にもわたって威力を持ち続けるからです。

対人地雷は100年以上前から使用されています
対人地雷は、1800年代のアメリカ南北戦争で初めて使われました。その後、第1次世界大戦、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争といった大規模な戦争で使用されたほか、フォークランド紛争(英国対アルゼンチン)、また、コロンビアやスリランカ、ネパール等では国内の紛争で使用されて来ました。


多くの場所で、地雷は地元の人々に向けて使われています。反政府武装勢力(ゲリラ)は、市民の協力を得るために、また市民たちが他の敵対勢力に食べ物を与えたり助けたりしないように、市民を標的とし、市民を苦しめ、混乱させるために地雷を使うのです。

地雷は世界各地で使用されて来ました
地雷は、これまで世界88の国・地域で発見されました。アフガニスタン、ボスニア、カンボジア、チェチェン、コロンビア、モザンビークなどは、特に地雷によってひどい被害を受けています。チリ、エジプト、エチオピア、インド、イラク、イスラエル、韓国、コソボ、ラオス、ニカラグア、セネガル、タジキスタンなど、80以上の国と地域が今でも地雷問題を抱えています。


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