大分県宇佐市の森山地区にある宇佐海軍航空隊遺構の一つ。森山地区の掩体壕は他の9基の掩体壕よりも大型な掩体壕です 。
他の掩体壕とは離れた位置にあり、現在は民家の一部として倉庫に転用されています。掩体壕は木材等を組み上げて型枠を造りその上部に鉄筋を組んでコンクリートで固めて造るそうです。掩体壕の上には今も人の足跡が残っています。
高さ 9メートル
幅 40メートル
奥行き 23メートル
と国内最大級の掩体壕です。
人間爆弾と呼ばれる「桜花」というロケットエンジン付きグライダーをつり下げて特攻に向かうための一式陸上攻撃機を収納していたと言われています。近くの誘導路あとと思われる道の幅はここを行き来した「一式陸上攻撃機」の両輪の幅(約6メートル)と同じです。
一式陸上攻撃機)は第二次世界大戦中の大日本帝国海軍の陸上攻撃機である。「一式陸攻(いっしきりくこう、-りっこう)」の短縮形でも呼ばれる事もあります。初飛行は1939年(昭和14年)10月23日、パイロットは志摩勝三。1941年(昭和16年)、即ち皇紀2601年4月に制式採用されたため、「一式陸上攻撃機」と命名されました。
大戦終盤は特攻兵器「桜花」の母機としても使用されました。桜花はその形状から機外に装備せざるを得ず、そのために起こる空力の悪化、桜花自身の重量、さらには本機の脆弱性とあいまって、桜花を射出する以前に敵機に捕捉・撃墜されることのほうが多かったようです。