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あかいくつ(横浜市営バス)

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あかいくつは横浜市営バス本牧営業所が運行する横浜観光スポット周遊バスの愛称。

横浜中心部の観光地を巡る路線を走るバスとして、2005年3月28日より運行を開始した。一般市民からの公募で「あかいくつ」の愛称が決定し、当初からその愛称で運行・案内されているが、書類上では271系統となっている。愛称は童謡『赤い靴』に由来する。

自動放送による丁寧な観光案内が行われる。この自動放送の観光案内については、本牧営業所職員と地元のボランティアガイドが協力して内容を検討したという。

運行開始以降、利便性を増すための経路変更を何度か行い、現在はA系統として、赤レンガ倉庫、中華街、港の見える丘公園、山下公園、大さん橋、ハンマーヘッド(新港ふ頭旅客ターミナル)などを経由する。また、イベントなどで交通規制が行われる際は、経路変更と一部の停留所が休止されることがある。

 

はじめての世界名作えほん 73 あかいくつ   中脇初枝 ポプラ社

 

利用客は増加しており、多客期には多数の積み残しが発生することもある。特に中型車での運行便は混雑する傾向にある。近年導入される専用車両は大型車となっている。

車両
原則、「あかいくつ」専用車両で運行される。開業当初は2004年度に導入された日野・レインボーの9m車(PB-HR7JHAE改・4-3772号車から4-3776号車)を使用していたが、2008年には日野・レインボーの10.5m車(BDG-HR7JPBE改・8-3905号車)、2012年には初の大型車となる日野・ブルーリボンII(KV234L3改・2-3363号車)、2016年、2018年にも大型車となる日野・ブルーリボン(KV290N1・6-3499,8-3512号車)が導入された。全車両東京特殊車体にてレトロ調に改造を施されており、ナンバーは全車「横浜230x ・150」となっている。全車本牧営業所に所属し、あかいくつ以外の路線には使用されない。 車内は港ヨコハマをイメージした内装となっており、一部車両には運転席上に「船舶の鐘」が設置されている他、ステップが赤レンガ倉庫をモチーフとしたレンガ模様となっている。また、あかいくつ専用車は全車両、緊急時救急箱(救急キット)を搭載している。また、行先表示器は全て方向幕式となっている。

 

AKAIKUTSU   赤い靴 パッチワークスレーベル

 

繁忙期の応援運行や故障時等は本牧営業所の一般車又はあかいくつラッピングのエアロスターを使用することもあり、その際は「あかいくつ」のステッカーを全面および側面に貼りだして運行する。

現行路線
ルート名 
Aルート 桜木町駅前 → 馬車道駅前 → 万国橋・ワールドポーターズ前 → ハンマーヘッド(新港ふ頭旅客ターミナル) → 赤レンガ倉庫・マリン&ウォーク → 日本大通り駅県庁前 → 中華街(朝陽門) → 元町入口 → 港の見える丘公園 → 元町入口 → マリンタワー前 → 山下公園前 → 大さん橋客船ターミナル → 赤レンガ倉庫前 → ハンマーヘッド → 万国橋・ワールドポーターズ前 → 馬車道駅前 → 桜木町駅
2020年7月23日からのルート。桜木町駅発着の循環便であり、区間便は存在しない。また、一方向のみの循環運転である。

今までのCルートとほぼ同じ運行形態だが、ぶらりSAN BUSのAルート廃止に伴い、分かりやすさと便宜上の観点から、「あかいくつ」の頭文字を取りAルートとしたものと考えられる。

Aルートは赤レンガ倉庫・日本大通り・中華街地区・山下公園・港の見える丘公園などを循環するルートで、平日・土休日ともに10時から17時台まで30分おき(桜木町駅前、毎時08分及び38分発)で運行される。

 

赤い靴のバレリーナ   松田聖子 Sony Music Direct(Japan)Inc.

 

その他
「あかいくつ」の乗務員も通常の交通局の制服とは異なるピンクを基調とした専用の制服を着て乗務する。ただし、繁忙期の応援運行や故障時等により通常の制服を着て乗務する場合もある。


2005年(平成17年)3月28日:桜木町駅 - 港の見える丘公園間で運行開始。
2008年(平成20年)
11月9日:あかいくつ専用一日乗車券発売終了。
11月10日:新高島地区を通るルートに変更。また、循環路線化され、港の見える丘公園を超えての乗車が可能になった。ICカード・一日乗車券が利用可能となる。
2009年(平成21年)
4月28日:開国博Y150開催に伴い、桜木町駅 - 赤レンガ倉庫間の直行便を運行開始。
9月27日:開国博Y150終了。桜木町駅 - 赤レンガ倉庫間の直行便を廃止
2012年(平成24年)7月20日:ルートを変更。赤レンガ倉庫を先に系統を分断し、赤レンガ倉庫以北を循環するルートをM(Minatomirai)ルートに、赤レンガ倉庫以南を循環するルートをC(China town)ルートの2ルートとする。
2015年(平成27年)
3月28日:運行開始10周年を迎える。
5月30日:Mルート改訂。新たにみなとみらい駅前停留所新設、クイーンズスクエア前停留所をルートに追加。
2016年(平成28年)10月1日:運賃を大人100円から220円に、小児50円から110円に改定。回数券、ファミリー環境一日乗車券、障害者割引制度の利用ができるようになった。
2018年(平成30年)3月31日 : ファミリー環境一日乗車券の取り扱いを終了。
2020年(令和2年)4月8日:2019年に発生した新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響で緊急事態宣言が神奈川県に発令されたことを受けて5月31日まで運休。6月1日よりMルート・Cルート共に平日ダイヤで運行再開。
2020年(令和2年)7月23日:新たに連節バス(ベイサイド・ブルー)の導入を機に、MM地区の路線が見直され、MルートはS系統及び新設のベイサイド・ブルーに統合する形で廃止、Cルートは前日廃止のぶらり赤レンガバス(A系統)を引き継ぐ形でAルートとなり、停留所、ルートの見直しがされた。


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