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名鉄名古屋駅(名古屋鉄道名古屋本線)

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名鉄名古屋駅(めいてつなごやえき)は、愛知県名古屋市中村区名駅1丁目にある名古屋鉄道名古屋本線の駅である。駅番号はNH36。


1941年(昭和16年)開業。名鉄最大のターミナル駅であり、本線のほか、犬山線・常滑空港線・河和線・津島線などに達する一日800本以上の列車が発着する。名古屋駅(JR、地下鉄)及び近鉄名古屋駅、名鉄バスセンターと合わせて名古屋市の重要な交通結節点となっている。当駅の直上には名鉄百貨店本店の本館があり、バスセンターのある同店「メンズ館」(メルサ)には名鉄の本社をはじめとする名鉄グループの拠点事務所がある。

 

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開業当初から地下駅(新名古屋地下トンネル内)である。地下鉄東山線・近鉄名古屋線の各構造物に挟まれるため空間に余裕が少なく、プラットホームは上下各1線を3面で挟み込む特殊な配置となっている。この設備で多方面への列車を捌くため、乗車方法、乗車位置、列車案内などが工夫されており、当駅の特徴となっている。
また、夕刊に限り新聞発送業務を行っており、そのための本格的な設備を有している。午後には、各方面行きの列車に新聞を積み込む様子を見ることができる。

駅名
当駅とJR・地下鉄の名古屋駅及び近鉄名古屋駅は併せて「名駅(めいえき)」と呼ばれ、駅周辺の正式な地名にもなっている。開業以来長らく新名古屋駅(しんなごやえき)という駅名であったが、中部国際空港開港を前にした2005年1月29日、国内外からの乗客に「名鉄の名古屋駅」であることをわかりやすくするため、名鉄名古屋駅に改称された。

 

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方面・行先表示、駅・車内アナウンス、次駅表示器では「名古屋」と略称を使うことがあったが、昨今の訪日客急増や地図・乗換案内アプリの普及を背景とした表記ゆれ解消のため徐々に正式駅名表記・案内に移行している。ただし、新名古屋駅時代から方面・行先表示で「名古屋」とし、車内到着前アナウンスでも駅名を繰り返す際には「名古屋」としていた。
一方、駅名標、路線図、運賃表では「名鉄」を省略することはない。


駅構造
いわゆる通過型ターミナルで、一部の特急を除くほとんどの列車は当駅を越えて運転される。上下線間の渡り線や引き上げ線がないため、当駅終着の下り列車は折り返しせず、栄生駅や枇杷島分岐点北側の犬山線下小田井駅寄りにある折り返し線などへ回送される。また常滑線内からを中心に2つ手前の金山駅で折り返す下り列車も多く設定され、名古屋駅への通過本数を抑えている。現在、岐阜・津島・犬山方面から当駅終着の上り列車は設定されていないが、かつて運転されていた当駅終着の上り列車(2001年に廃止となった特急「北アルプス」など)は金山駅や神宮前駅まで回送されるか、行先を変えて運転を続行する形態をとっていた。

周囲の建物との関係から、床面の位置は、コンコース・中央改札出口・南改札・北改札が地下0.5階、中央改札入口・西改札・新南改札が地下1階、ホーム・東改札・近鉄連絡改札が地下1.5階である。

名鉄百貨店の全館一体改装工事に合わせ、改修工事が行われた。2002年4月から閉鎖されていたメルサ側の改札口(豊橋方面入口専用)は2005年9月27日から再開され、百貨店売り場と混在していた駅施設の一部移動や、ホームと車両との段差をなくすためレール面を低くするバリアフリー化工事を行った。2006年春には地下鉄改札口から中央改札口へと向かう通路の幅を広くする工事が完了した。

改札口
改札口は、中央改札口、西改札口、南改札口、北改札口、東改札口、新南改札口、近鉄連絡改札口(近鉄側の名称は名鉄連絡改札口)の合計7か所である。中央改札口、西改札口、南改札口は名鉄駅ビル内に、北改札口はゲートウォーク地下街に設けられている。東改札口と新南改札口は4番線ホームへの入口専用であり、東改札口は地下宝くじ売場のそば、新南改札は名鉄百貨店地下食品売場の奥にある。近鉄連絡改札口は1番線ホームと近鉄ホームを連絡している。

ホーム
上下線を相対式ホーム上下各1面と島式ホーム1面で挟み込む特殊な配置となっている。ホーム部分がカーブしていて列車との間に隙間が生じるため、ドア扱い中はホーム下に取り付けられている黄色い回転灯が点灯して注意を促すようになっている。また、降車ホームの豊橋寄りには新聞輸送用のシューター等の設備が設けられており、夕刊輸送の荷役に使用される。

ホームの有効長は19m車10両分(1・4番線が189m、2・3番線が194m)であるが、岐阜方の約2両分(北改札口階段付近)は乗降には使用しておらず、利用客が通らない部分は柵で仕切られているか、一般客立入禁止として新聞輸送用カートなどの置き場となっている。

相対式ホームは乗車用に、島式ホームは降車およびミュースカイ・快速特急・特急「特別車」の乗降用に使用し、行先ごとに列車の停車位置を変えて乗客の行列位置を変えるなど、狭小な駅設備を効率的に使用している。また、当駅止まりの列車は誤乗を避けるため、降車ホーム側のみドアが開く。

多方面への多彩な種別の列車が1 - 3分ごとに発着し、さらに一部方面からの列車遅延が生じた場合には、別路線からの到着順と差し替えるなどのイレギュラーも発生するため構内放送を自動化しきれず、駅員の肉声による放送を行っている。放送ブースは上下線で分けられ、1番線のホーム岐阜方先端付近の屋根上、4番線の豊橋方停車位置付近に設けられている。なお、放送ブース内にも発車標が設置されている。

また、朝ラッシュ時における降車側の扉は、車掌ではなく、名古屋乗務区の係員(助役)が閉める。これは降車に時間がかかるため、少しでも駅停車時間を少なくし、遅延を防ぐためである。車掌は降車側の扉を開けた後、乗車側の扉を開ける。そのまま乗車側の扉を閉め、乗務区の係員が降車側の扉を閉めたのを確認し、電鈴を鳴らす。

ちなみに、当駅の発車ベル(ブザー)は上りと下りで音の高さが異なり、豊橋方面が低音、岐阜方面が高音である。またブザーを止めた後に再度流れる2回目のブザーは車掌に「ドアを閉めても良い」という合図であり、担当ホーム係員がすべて赤色旗を揚げたのをブザー操作の放送係員が確認し、下りは短1回、上りは短2回鳴らす。さらに上り降車ホームでは自動車のホーンに似た合図もある。これは4両以上の列車で降車完了を車掌に知らせるための合図である。こちらはホーム係員がホーム柱に設置されたスイッチで操作する。

 

名古屋のトリセツ (日経プレミアシリーズ)   日本経済新聞社 日経BP

 

名古屋駅に限らず、名鉄では発車ブザー(ベル)を使用する駅ではブザーが鳴り終わってからではなく、鳴っている途中でホーム上の駅員が丸めた赤旗を頭上で左右に振るのを合図に車掌がドアを閉める独特の方法を取っている。

ホームには発車標として液晶ディスプレイと3色LEDの2種類の機器があり、3色LEDの表示機器は一般車ホームの先発列車の停車駅のみ表示される(ただし、全車特別車のミュースカイは停車駅を表示しない)。

液晶ディスプレイの発車標は、1・4番線が3つ先までの列車を、2・3番線が特別車を連結する3つ先までの列車を、それぞれ表示している。なお、先発の列車は停車駅も表示される。普通電車は、途中で切って「終点まで各駅にとまります」という文面で終わらせることもある。

なお、発車標がテレビ化されるまでは、行灯式のものが使用されていた。

番線 路線 方向 行先 備考
1 NH 名古屋本線
IY 犬山線 下り ■ 名鉄一宮・名鉄岐阜方面
■ 津島方面
■ 岩倉・犬山方面 一般車のりば
2 降車/特別車のりば
3 NH 名古屋本線 上り ■ 東岡崎・豊橋方面
■ 中部国際空港・河和・内海方面
4 一般車のりば


乗車位置
一般車乗車ホーム(1番線と4番線)の乗車位置は列車の系統(種別・方面)ごとに分けられ、中央ホーム上部に設けられた各色の行灯型乗車位置案内標識がその位置を示している。すなわち系統ごとに停車位置=乗車位置をずらすことによって系統別の整列乗車が可能となり、上下各1線ながら多岐にわたる系統を分別させ、混乱と誤乗を防ぐ当駅なりの工夫である。

乗車位置案内標識
点灯:乗車口(整列乗車位置)
消灯:ここには停車しない/乗車口なし/(一部特別車用の車両の場合)停車するが特別車のため乗車できない
横線型ランプ点滅:まもなく入線する
横線型ランプ点灯:乗車扱い中
(例:1番線「青色点灯・ランプ点滅」は、「岐阜方面行きの乗車位置であり、まもなく列車が来る」ことを意味する。)
停車しない位置、乗車ドアが来ない位置は標識自体が点灯しない。標識の色はホーム上の整列乗車位置を示すテープの色と対応している。各標識は系統ごとの直近の列車(線路単位では次々発まで)の停車位置である限り全てが点灯している状態であり、系統別に早めの整列を促している。
旅客は系統ごと別々に整列し、別系統の列車が来てもドアの位置が異なるためそのまま整列を続けることができる。一例として1番線の青色岐阜方面と緑色犬山方面は別々に整列して待つことができ、ほぼ終日混み合う当駅ながら旅客動線を整理することに役立っている。一方、ニーズの異なる列車が同一位置となっている場合もある(特に4番線青色は岡崎・豊橋方面と西尾方面、特急系と急行・準急が入り混じる)。
さらに、まもなく入線してくる列車の乗車位置は表示上部にある横線型のランプが点滅して乗車扱いが近いことを示し、乗車扱い中はこれが点灯する。


全日空では、中部国際空港発着の快速特急(現在のミュースカイ)・特急と福岡空港・新千歳空港発着の便との接続を便利にした「Door to ANA」という新ダイヤを発表した。このプロモーションのため、2005年1月から2月まで、2・3番ホームと中央改札口の柱や壁が全て「Door to ANA」の広告になった(同様のプロモーションは金山駅でも行われた)。また同時期に全日空の自動チェックイン機が中央改札口の精算所の隣りに設置された。なお、金山駅も西改札口内に設置されたが2008年に撤去された。

 

サンデージャーナルのデータで解析! 名古屋愛知   サンデージャーナル取材班&大竹敏之 リベラル社

 


岐阜・津島方面と犬山方面は当駅で乗り換える客が多く、庄内川鉄橋の北側の枇杷島分岐点から当駅までは重複乗車となるが、料金計算上は同分岐点で乗り換えたものとして計算され、重複乗車部分の料金はその区間で途中下車しない限り不要である。路線区分上は同分岐点が犬山線の起点であるが、同分岐点は犬山線の線路が本線の線路に合流しまた分岐するためのポイントがあるだけであり、この分岐点では乗降・乗換することが不可能であり、分岐点~当駅の間の東枇杷島駅及び栄生駅にはミュースカイなどの優等列車の大半は停車しないので、名鉄名古屋駅もこの両駅と同じく(当駅は全列車の停車する駅であるので最も実質的な、とも言える)犬山線の起点駅としても機能していて、乗り越し料金を払って当駅で下車して買い物や飲食する利用者も多く有る。
2016年1月23日から2月4日までに期間限定で、テレビドラマ『名古屋行き最終列車』のPRの一環で、松井玲奈が構内アナウンスを担当


合併による歴史的な経緯から名古屋市内で東西に分断されていた名古屋鉄道の2大幹線(西部線・東部線)を地下線で直結し、国鉄名古屋駅に接続するターミナル駅として建設された。

1941年(昭和16年)8月12日 - 名岐線(現在の名古屋本線岐阜方面。西部線とも)の終点として2面3線にて開業。1番線(現在の4番線)は到着ホーム、2・3番線(当初の2番線は後年廃止、3番線が現在の2番線)は乗車ホームであった。
1944年(昭和19年)9月1日 - 東西連絡線 神宮前 - 新名古屋間が開業。神宮前まで西部線車両が直通し、東部線に連絡。
1945年(昭和20年)3月12日 - 名古屋大空襲。アメリカ軍の焼夷弾による空襲で駅舎被災。
1946年(昭和21年)12月12日 - 漏電により駅舎全焼。
1948年(昭和23年)5月16日 - 西部線を1,500 Vに昇圧し、東西直通運転を開始。線名を名古屋本線と改称。
1950年(昭和25年)4月1日 - 新駅舎完成。
1952年(昭和27年)12月20日 - 近鉄連絡線廃止。
1953年(昭和28年) - 名鉄百貨店を含む名鉄ビルの建設が開始。


1954年(昭和29年)
11月25日 - 駅舎改築。構内の配線変更を行い、3面2線の現在の形になった。2・3番ホームが比較的広いのは中線(旧2番線)を廃止した名残りである。
12月1日 - 駅構造が地上2階・地下1階となった。名鉄百貨店開店。
1957年(昭和32年)7月27日 - 地上10階・地下3階の名鉄新名古屋駅・名鉄百貨店全館が完成[3]。
1964年(昭和39年)3月29日 - 駅構内の新岐阜(現・名鉄岐阜)方面ホームにて電車追突事故発生。負傷者143名(新名古屋駅列車追突事故)。
1965年(昭和40年)3月3日 - 渡り線が撤去される。
1967年(昭和42年)
6月1日 - 名古屋近鉄ビル完成により、当駅で行っていた近畿日本名古屋駅(現・近鉄名古屋駅)の出札・改札業務を前日をもって終了。
9月1日 - 上りホームにメルサ改札口を新設
1969年(昭和44年)
9月1日 - ホーム拡幅および西・南改札口使用開始。
9月16日 - 名鉄総合案内所を駅構内に新設。
12月21日 - 27台の自動券売機による自動券売機群管理システム「虹の窓口」供用開始。
1971年(昭和46年)3月25日 - 行先表示器をテレビ化。
1974年(昭和49年)
5月31日 - ホーム延長・拡幅工事着工。
12月27日 - 上りホームの一部を拡幅。
1975年(昭和50年)
9月1日 - 上下線ホームの新岐阜方を延長。
11月20日 - 名古屋サービスセンターを設置。
1976年(昭和51年)11月20日 - 北口を新設。防災センター完成。
1981年(昭和56年)
10月23日 - 上りホームの乗車位置標を更新(下りホームは翌日更新)。
11月4日 - 西口閉鎖。
1984年(昭和59年)12月1日 - 座席指定券発券を自動化。
1985年(昭和60年)
4月1日 - 構内禁煙実施。
6月10日 - 冷房強化工事竣工。
1986年(昭和61年)
4月1日 - テレビ式行先表示器を更新。
4月18日 - 女性駅員「フレッシュメイツ」を改札業務に配置。
8月27日 - 定期券発売所を改装。
8月30日 - 中央ホームにエスカレーターを新設。
9月14日 - 下りホームを拡幅して移設。
1987年(昭和62年)
3月12日 - 中央改札口に自動改札機を設置。
3月23日 - 全面改装工事竣工。
9月26日 - 北口に自動集札機を設置。
1989年(平成元年)9月10日 - 中央集札口に自動集札機を設置。
1991年(平成3年)4月21日 - 北口出札窓口増設。運賃形態の変更に伴い券売機を金額表示式に更新。
1992年(平成4年)12月1日 - 自動定期券券売機設置。
1995年(平成5年)3月20日 - 南口に自動改集札機設置。中央集札口の自動集札機を増設。
1999年(平成11年) - 発車標をブラウン管モニタ方式からプラズマディスプレイ方式に更新。
2004年(平成16年)12月21日 - 駅改良工事竣工。西口新設。
2005年(平成17年)
1月29日 - 駅名を新名古屋駅から、名鉄名古屋駅に変更。
9月27日 - メルサ改札口を改良し、新南口として使用を開始。同時に中央改札口のリニューアル工事、駅ホームのバリアフリー化工事を開始。
11月16日 - 中央改札口のリニューアル、駅ホームのバリアフリー化工事が完了。
2011年(平成23年)
開業70周年。駅構内のプラズマディスプレイの発車標が液晶ディスプレイに更新される。
2月11日 - ICカード「manaca」の利用が可能となる。
2012年(平成24年)2月29日 - トランパスの使用を終了。
2020年(令和2年)4月15日 - 2,3番線ホーム上にあったミューチケットうりばの営業を終了する。


名鉄名古屋駅*
めいてつなごや
MEITETSU NAGOYA
◄NH35 山王 (2.0km)(1.9km) 栄生 NH37►
所在地 名古屋市中村区名駅一丁目2-1
北緯35度10分11秒
東経136度53分2秒座標: 北緯35度10分11秒 東経136度53分2秒
駅番号 NH  36 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 名古屋本線
キロ程 68.0km(豊橋起点)
駅構造 地下駅
ホーム 3面2線
乗車人員
-統計年度- 151,891人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1941年(昭和16年)8月12日
乗換 名古屋駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 名古屋市交通局(地下鉄)
- 名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)
近鉄名古屋駅-近鉄名古屋線
備考 *2005年、新名古屋駅から改称。


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