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キハ40形(2000番台) 

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キハ40形(2000番台)

キハ40形3000番台およびキハ47形2000番台・2500番台・3000番台・3500番台
車内の座席をロングシートに交換したもので、キハ40形2000番台は3000番台に、キハ47形は0・1000番台は2000・3000番台に、500・1500番台は2500・3500番台に改番された。1991年から1992年にかけてキハ40形5両とキハ47形27両(2000番台16両、2500番台1両、3000番台9両、3500番台1両)に対して施工され、1996年度にはキハ47形21両(2000番台7両、2500番台2両、3000番台11両、3500番台1両)が追加で改造されたが、こちらはボックスシートを一部残している。

キハ40形は岡山地区に、キハ47形は岡山(吉備線)・米子・山口地区に配置され、いずれもラッシュ時に運用されている。

 

鉄道ダイヤ情報 2020年5月号[雑誌] 《気動車大集合》     交通新聞社

 

キハ40 2009・2010・2116・2117・2028 → 3001 - 3005
キハ47 12・17・23・26・48・67・86・97・98・108・147・154・155・161・162・163・164・166・168・181・186・192・193 → 2001 - 2023
キハ47 506 - 508 → 2501 - 2503
キハ47 1001・1002・1003・1006・1018・1020・1021・1023・1034・1063・1067・1095・1096・1104・1111・1114 - 1116・1123・1124 → 3001 - 3020
キハ47 1506・1508 → 3501・3502


JR西日本には、キハ40形63両(すべて2000番台)、キハ47形189両(0番台108両・500番台3両・1000番台75両・1500番台3両)、キハ48形5両(0番台3両・1000番台2両)の計257両が承継された。これはJR旅客鉄道会社の中で最大である。
廃車はキハ48形の3両のみで、2018年現在は254両が所属している。JR西日本が保有する一般形気動車の半分以上が本系列で占められているが、現在も置き換え計画はなく、後継のキハ120形と共に中国・北陸地方の非電化区間の主力として活躍している。JR西日本の非電化区間では、線区や利用状況などで本系列とキハ120形を使い分けている。

 

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形式と番台の変更を伴う改造は、キハ40形・キハ47形の座席のロングシート化による改番とキハ47形の両運転台化によるキハ41形への改形式、イベント用列車への改造に伴うもののみであるが、1989年度からキハ40形の全車とキハ47形の大半にワンマン運転対応化改造が実施されている。
また、広島支社(下関総合車両所)配属の車両については側面中央上部にLED式の行先表示器の増設が行われ、板式の行先標の使用を終了している。民営化に前後して様々な地域色が登場したが、2009年からは塗装工程の簡略化のため、首都圏色(朱色5号) への塗装変更が進んでいる。

冷房化改造
1989年度から1995年度にかけて日本電装製のサブエンジン式冷房装置AU34による冷房改造が全車に対して実施されている。床下の暖房用熱交換器を1基撤去してAU34を搭載し、車内荷棚部に室内熱交換器を設置している。
機関換装
1994年度から2000年度にかけて機関および液体変速機の換装を実施している。機関はコマツ製SA6D125H-1AもしくはSA6D125HE-1への換装が実施された。機関換装工事実施中は旧機関の車両との併結を考慮し出力を265 PS / 2,000 rpmに制限し、換装完了後順次355 PSへ引き上げているが、岡山気動車区所属のキハ40形2000番台の一部と3000番台は、2019年1月時点でも265 PSのまま使用されている。
液体変速機はコマツ製のKTF3335A-1A(変速2段・直結3段、自動式)または新潟コンバータ製TACN-22系(変速1段・直結2段、自動式)へ換装したが、台車が元のままの1軸駆動であり、軸重に対して出力が勝ち過ぎて空転を起こしやすい傾向があり、台車強度の関係から出力を本来の355 PSから330 PSに落としている。また、液体変速機のうちコマツ製のKTF3335A-1A換装車は、105 km/h以上で使用可能な直結3段目はキハ40系の最高速度が95 km/hのため使用されず、実質的には変速2段・直結2段である。
延命40N工事と冷房装置交換
1999年度から2009年度にかけて、103系電車・113系電車等の国鉄形電車と同様の延命40N工事が実施されているが、改番は行われていない。主な改造内容は、車体外板腐食部張替え、キハ47形の戸袋窓の埋め込み、通風器撤去、側窓を下段固定、上段下降式への交換、化粧板張替え、ドアの半自動装置の電気指令式への変更などである。また、同時もしくはほぼ同時期に冷房装置の機関直結式のWAU201への交換がキハ47形5両を除いて実施されており、床下のAU34の撤去と屋根上へのWAU201の熱交換器の搭載が行われている。

国鉄キハ40系気動車
基本情報
運用者 
日本国有鉄道
北海道旅客鉄道
東日本旅客鉄道
東海旅客鉄道
西日本旅客鉄道
四国旅客鉄道
九州旅客鉄道
会津鉄道
道南いさりび鉄道
錦川鉄道
小湊鐵道
ミャンマー国鉄
製造所 新潟鐵工所、富士重工業
製造年 1977年 - 1982年
製造数 888両
主要諸元
軌間 1,067 mm
最高速度 95 km/h
全長 21,300 mm
全幅 2,900 mm
床面高さ 1,240 mm
車体 普通鋼
動力伝達方式 液体式
機関 DMF15HSA
機関出力 220 PS
変速機 DW10
制動装置 CLE自動空気ブレーキ
備考 原型車のデータ

 

さらば夕張支線 全国縦断!キハ40系と国鉄形気動車2 北海道篇後編   宮地正幸  

 


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