年式 昭和48年
三菱ふそう・Tシリーズ は、1959年から1976年まで三菱日本重工→三菱自動車工業(現:三菱ふそうトラック・バス)が製造・販売していた中型、大型トラックである。「ふそう」の歴史は古く1932年に三菱造船神戸造船所で完成したバスに「ふそう」と命名されたのが最初で、Tシリーズは1950年代から1970年代を中心に販売された。
1959年 - T380型、T390型 キャブオーバー型11.5 t車発売。
1960年8月 - T330型 ボンネット型8 t車発売。
1961年2月 - T385型 キャブオーバー型8 t車発売。
1963年2月 - T410型 ボンネット型6.5 t車発売。
1964年10月 - 4t積み中型トラックT620型発売。新開発の直列6気筒6DS1型4,678 cc・110 ps搭載。普通免許で運転できる最大の積載量・荷台長であったことで発売以来わずか2年7ヶ月で国内販売累計2万台を突破し、大ヒットとなる。
1966年3月 - ボンネット車の外観を一新して発売。ヘッドランプを丸型4灯式に変更し、大型化されたフロントグリルに変更。
1967年6月 - T620型をマイナーチェンジ。フロントグリルの形状を変更。大型バックミラー、2スピードワイパー、ウインドウウォッシャーを採用し、テールランプを大型化した。
1967年 - 大型キャブオーバートラックフルモデルチェンジ。T951型発売。
1968年6月 - T330型8 t積に200 psエンジンを搭載したT800型発売。同時にボンネット車をマイナーチェンジ。フロントウインドシールドが曲面1枚ガラスへ変更され、フロントグリルをキャブオーバー車と同じデザインに変更。
1969年 - T811型発売。フルトレーラー、本格高速キャブオーバートラクター発売。
1969年4月 - 4.5 t積普通車のT630B型、4.5 t積長尺車のT630E型及び4 t積超長尺車のT623型を発売。エンジンは直列6気筒D6S5型4,978 ㏄・122 ps搭載。
1970年11月 - 中型トラックをフルモデルチェンジ。T650型・T651型発売。T650型には120 psにパワーアップした6DS1型エンジンを搭載、T651型には130 psを発生する6DS5型エンジンが搭載されていた。
1971年 - T912型発売。海上コンテナ輸送用3軸ツインステアリングトラクター発売。
1972年8月 - セミトラクタT813ARA型発売。V型10気筒10DC6型エンジン搭載・375馬力のハイパワーモデル。T650型をマイナーチェンジし、T653型になる。フロントグリルの形状を変更。
1973年12月 - Fシリーズの登場で大型キャブオーバー車の生産終了。
1975年6月 - 直列6気筒6D14 型・160 psを搭載したT656型発売。
1976年7月 - FKシリーズの登場で中型車の生産終了。ただし海外向けは1980年代まで継続生産されていた。
ラインナップ
数字の3桁目はエンジン馬力によって変化する。また1967年に大型トラックがモデルチェンジした際に大型車は一部の車型の名称を変更した。
T330系(ボンネット車)
T380系
T390系
T410系(ボンネット車)
T630系(中型車)
1967年以降
T330系(ボンネット車)
T410系(ボンネット車)
T650系(中型車)
T800系(ボンネット車)
T810系(前1軸後1軸・4×2)※セミトラクタ含む
T910系(前2軸後1軸・6×2)
T930系(T810の2デフ版)※セミトラクタ含む
T951系(前1軸後2軸・6×2)
三菱ふそうトラック・バス株式会社(みつびしふそうトラック・バス)は、商用車(トラック・バス等)および産業用エンジンの製造会社である。
2000年、三菱自動車がトラック・バス事業をABボルボとの提携により社内カンパニー三菱ふそうトラック・バスカンパニーを設立。2001年、提携パートナーがダイムラー・クライスラー(現・ダイムラー・トラック)に変更され、2003年に独立会社三菱ふそうトラック・バス株式会社として設立した。2005年までに三菱自動車は所有する全株式をダイムラー・クライスラーと三菱グループ会社に売却・譲渡し、資本関係は解消された。
会社概要
ドイツのダイムラー・トラックの傘下である。三菱グループ各社とも資本関係を含めた一定の関係を維持しており、三菱金曜会[2] 及び三菱広報委員会[3] の会員企業である[4][5]。競合するいすゞ自動車や日野自動車と異なり、2021年時点でも非上場である。兵庫県尼崎市に本社を置く産業機械メーカーのFUSO株式会社とは社名が似ているが一切無関係である。
社名の由来
社名の「ふそう」は、1932年当時三菱重工業(初代)の前身である三菱造船にて、大型車事業を開始したときに社内公募により決定されたもので、日本の別称「扶桑」に由来する。
なお、自動車検査証における車名は分社化前と同じく「三菱」だが、車名コードは三菱自工が「313」なのに対して、2016年以降に型式指定を受けた車両は「318」として区分される。なお、過去には車名が「ふそう(272)」となっていたこともあった。