保守用車は軌道モータカーや架線作業車、除雪車、クレーン搭載車、レール運搬台車など軌道保守に欠かせない車両です。
在来線用軌道モータカーは保線材料の運搬に使用する操作性・メンテナンス性等を重視した軌道モータカー。電気モータを搭載しエンジン故障時にも自走で退避が可能です。
車両重量 18.5t
寸法 全長 8,280mm
全幅 2,960mm
全高 3,820mm
エンジン メーカー・形式 DEUTZ TCD2013L06 2V
住友重機械工業 CNVM5-6115
排気量:出力 7.15L:200kW(268hp)/2,300rpm
3.7kW 1500rpm 200V
商号:北陸重機工業株式会社
本社所在地:新潟県新潟市東区山木戸7-3-69
資本金:1,500万円
従業員数:44人
設立:1965年11月
北陸重機工業株式会社(ほくりくじゅうきこうぎょう)は、新潟県新潟市東区に本社・工場を置き、保守や作業用の鉄道車両(機械)の製作を主要事業とする企業である。
2018年5月に極東開発工業と資本・業務提携し、同社の完全子会社となった。
加藤製作所、酒井工作所の内燃機関車事業からの撤退後、産業用・小型内燃機関車及びモーターカーでシェアを伸ばし続けてきた。1970年代後期から1990年代にかけて、森林鉄道や工事軌道などで、加藤製作所製や酒井工作所製などの機関車の老朽化に伴い、北陸重機工業製のものに置き換えられたというケースも存在する。廃止された森林鉄道、軽便鉄道などで保存運転を行う際、当時の機関車が存在しない、または既に別の保存団体の手に渡っている、歴史的価値などの問題から動態保存が難しい場合、いくつかの機関車が北陸重機工業で新造されている。遊覧鉄道用の機関車・客車でも協三工業などのメーカーとともに多くの製造実績がある。
産業用小型機関車の需要縮小と、大手鉄道車両メーカーの機関車製造からの撤退に伴い、1990年代以降、より大型の20t以上の機関車の製造にも進出し、35t - 80tクラスの中型・大型機関車も手掛けている。製鉄所の構内鉄道向けの機関車では、2016年現在、国内トップシェアを占めている。
20t級小型内燃機関車については、アント工業に供給され、同社の製品として納入されているものもある。
2000年代末頃から、鉄道車両の輸出に向けて鉄道RAMSへの対応を進めた。これにより、2010年代以降、輸出案件においても、それまでの産業用小型機関車に加えて、台湾、東南アジア諸国、アフリカ諸国等へ向けた大型機関車や保守用車両の受注を獲得するに至っている。
脱炭素化に対応する製品として、ディーゼルエンジンと電動機のハイブリッド動力車や、大容量蓄電池を使用した蓄電池機関車・構内搬送台車等の開発・製造も行っている。