伊予長浜駅は予讃線旧線のなかでは一番大きな駅で大正7年には開業した古い駅です。愛媛県大洲市長浜にある四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅です。
旧喜多郡長浜町の代表駅でその中心部にも近い。
当駅は肱川の河口に木材の集散地として発達した長浜の市街にあります。当駅の北東、市街から少し離れたところには海をうめたてた場所があり長浜港や工場などがある。水運を妨げずに市街東西交通を改善するために建設された長浜大橋は現存する最古の道路可動橋として知られています。市街地は当駅の西側に広がっており旧長浜町役場も大変近く、この駅は長浜の玄関口としてふさわしい立地を持っている。駅から西に一キロほど歩くとそこは愛媛県最長の川、肱川の河口です。
長浜大橋は全体が赤く塗られていることから、地元では「赤橋」の愛称で親しまれています。1998年には国の登録有形文化財に登録、2009年に経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されました。
地上駅で、駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線であわせて2面3線の駅です。
通票閉塞時代にも一線スルーの配線になっていて、1番線が上下本線で通過列車用のタブレット授受器がホームの両端にあった。このため、一線スルーであっても通過列車は、45km/h制限でした。
また1番線が使用できないときは運転停車していました。当時2番線と3番線は上下副本線でした。構内はホームや路盤の改良が行われてなく国鉄当時の面影を色濃く残っています。
駅舎は木造一階建て、古くからの建築物であるが前面などが改装されています。入口部分はみかんを意識した配色になっています。
みどりの窓口未設置、POS端末設置の直営駅でしたが、2010年10月1日に無人駅になりました。旧型の自立式自動券売機が1台設置されています。
キオスクは撤退しています。
のりば
駅舎側から、
1 ■予讃線(旧線) (上り) 伊予市・松山方面
(下り) 伊予大洲・八幡浜・宇和島方面
2 ■予讃線(旧線) (現在定期列車では使用されていない)
3 ■予讃線(旧線) (下り) 伊予大洲・八幡浜・宇和島方面
(上り) 伊予市・松山方面(1本のみ)
構内は踏切で結ばれており立派な上屋がホームに一部新設されています。
2・3番ホームには古い木造の上屋があります。
年表
1918年(大正7年)2月14日 - 愛媛鉄道の長浜町駅として開業する。
1933年(昭和8年)10月1日 - 愛媛鉄道が国有化により国鉄愛媛線となる。当駅は同時に現在の伊予長浜駅(いよながはまえき)に改称となる。
1935年(昭和10年)10月6日 - 下灘駅から当駅までが開通、また愛媛線全線も改軌となる。このとき高松駅から伊予大洲駅までが予讃本線とされる。
1986年(昭和61年)3月3日 - 向井原〜内子間の新線が開通する。当駅に優等列車が停車しないようになる。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により四国旅客鉄道の駅となる。
1988年(昭和63年)6月1日 - 予讃本線が予讃線に改称となる。
2010年(平成22年)10月1日 - 無人化。
電報略号 ナマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1918年(大正7年)2月14日
備考 無人駅