国鉄・JRグループとしては最初のトロッコ列車で沿線風景を旅客誘致につなげる目的で、国鉄時代の1984年から、トロッコ列車「清流しまんと号」の運行が開始されています。
下り
列 車 名 発駅時刻 着駅時刻 記 事
清流しまんと1号 窪川15:01 宇和島17:44 座席指定券座席:指定券大人510円・小児250円
木材などの運搬に使われていた「トラ45000形式」の列車を改造し、窓ガラスのないパノラマカーに仕上げたトロッコ列車。雄大な四万十川沿いを1日1往復のんびりと走る。トロッコに連結される気動車はエンジン出力の大きいキハ54形になる場合が多い。
四国向けの温暖地型(キハ54 )
温暖地で使用する区分で、1987年に12両 (1 - 12) が製作されました。予讃本線の西部区間や土讃本線の四国山地越えなど、主要線区の急勾配区間がある四国島内の地域輸送に専用するため、短距離輸送に特化した収容力・運用コストを重視した仕様で製作。外部塗色は、当初はステンレス地に黄かん色のストライプを斜めに配した。JR移行後にコーポレートカラーの青色を基調とした塗色に変更されました。客室窓は二段式の大型ユニット窓。客用扉は 900mm 幅の折戸とし、戸袋を省略しています。下方まで拡大された大型窓が特徴で、バス用のドアエンジンを利用したほか、速度感知式のドアロック機構を装備し、出発・到着時に自動で施錠・解錠をおこなう仕様です。正面下部のスカートは省略。
客室の座席配置はロングシートとされ、キハ38形と同一のバケットシートに加え、肘掛の役割を兼ねた仕切板を座席間に3〜5人毎に配置して着席区分を明確化しています。トイレは設置されず、室内のデッキ仕切りもありません。冷房装置はバス用の機器を流用し、走行用エンジンの余裕出力を用いてコンプレッサーを走行用エンジンで駆動する機関直結式としています。