熊本駅は、熊本県熊本市西区にある、九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅です。JR九州の駅は春日三丁目に、JR貨物の駅は蓮台寺四丁目にあります。
熊本県の県庁所在地である熊本市の中心駅。駅舎は洋館風のコンクリート造駅舎です。九州新幹線の各列車や在来線の特急列車を含め、全列車が停車する。
楽チャリ設置駅である。 2011年(平成23年)3月12日、九州新幹線鹿児島ルートの全線開通にともない、高架駅に改築され、車両基地も移転した。元々の駅舎である在来線側を「白川口」、新設された西口を「新幹線口」とした。
なお、2006年(平成18年)9月24日より新幹線高架工事と在来線高架工事が開始されたため、のりばの変更が実施されている。バスは白川口(駅東側)・新幹線口(駅西側)にそれぞれバス乗り場が設けられている。
乗り入れ路線
JR九州の駅には、九州新幹線鹿児島ルートと、在来線の鹿児島本線と豊肥本線の計3路線が乗り入れている。豊肥本線は当駅が終点であるが、列車運行上は当駅を発車する列車が下り、当駅に到着する列車が上りとして扱われる。在来線での当駅の所属線は鹿児島本線である。
また、鹿児島本線宇土駅を起点とする三角線の列車が全て当駅を始発・終着として運行されており、2011年9月1日より当駅 - 三角駅間に「あまくさみすみ線」の愛称が使用されている。
熊本市交通局の熊本駅前電停には幹線と田崎線の2路線が乗り入れている。両路線はA系統として一体運転されている。
在来線は3面8線を有する地上駅、新幹線は島式ホーム2面4線を有する高架駅である。駅舎は新幹線ホーム下と在来線東側に置かれている。新幹線ホームは8両編成にまで対応し、可動式安全柵が設置されている。
西口と東口とを結ぶ地下通路(改札内・自由通路)を備え、在来線のホーム同士は跨線橋でも結ばれている。東館1階はコンコースで、2階には跨線橋と直結の改札がある。また、1階と2階にはフレスタ熊本が入っている。3階以上はJR九州熊本支社をはじめとするJR九州関連企業の業務スペースである(駅ビル)。西館にはコンコースと改札、フレスタ熊本などがある。
オープンカウンター式のみどりの窓口、切符売場には券売機は4台と指定席券売機があります。。
出札及び1階改札業務は直営駅で、マルス端末機及びPOS端末の設備がある。
2階の改札業務はJR九州鉄道営業に業務委託されている。駅自動放送が導入されている。SUGOCAは2012年12月1日に導入された。在来線のみ利用可能で、新幹線(当駅⇔小倉駅・博多駅・新鳥栖駅・久留米駅・新八代駅間を含む)では利用できない。
のりば
2012年3月17日現在
0A・0B ■豊肥本線 肥後大津・阿蘇・大分方面
0C 臨時ホーム
1 ■鹿児島本線 (下り) 松橋・八代方面
■豊肥本線 肥後大津・阿蘇・大分方面
■三角線 住吉・網田・三角方面
2 ■鹿児島本線 (上り) 玉名・大牟田方面
(下り) 松橋・八代方面
■三角線 住吉・網田・三角方面
3 ■鹿児島本線 (上り) 玉名・大牟田方面
(下り) 松橋・八代方面
■豊肥本線 肥後大津・阿蘇・大分方面
■三角線 住吉・網田・三角方面
4 ■鹿児島本線 (下り) 松橋・八代方面
■豊肥本線 肥後大津・阿蘇・大分方面
■三角線 住吉・網田・三角方面
5 ■鹿児島本線 (上り) 玉名・大牟田方面
(下り) 松橋・八代方面
■豊肥本線 肥後大津・阿蘇・大分方面
11・12 ■九州新幹線 (上り) 博多・新大阪方面
13・14 ■九州新幹線 (下り) 新水俣・鹿児島中央方面
在来線特急等のりば
列車名 行先 のりば 備考
くまがわ 人吉 1・3
九州横断特急 0A
別府 3
あそぼーい! 阿蘇・宮地 5 不定期運行
全車指定席
(快速)SL人吉 人吉 5 不定期運行
全車指定席
A列車で行こう 三角 4 不定期運行
全車指定席
(快速)スーパーおれんじ (肥薩おれんじ鉄道線直通)
水俣方面出水 3 土・休日のみ運転
列車到着の遅れや出入庫等の都合により異なる場合がある。
普通列車などの一部の列車は、土・休日運休または土・休日のみ運転のものがある。
九州新幹線はこの先南へ進むと熊本総合車両所があり、当駅始発・終着列車も多い。
駅弁は白川口(東口)改札内(1号店 立ち食いうどん・そば店「吉祥うどん」併設)とフレスタ東館1階(2号店)とフレスタ西館(3号店)で吉祥庵(ニシコーフードサービス)が、フレスタ西館で おべんとうのヒライ(ヒライ)が、新幹線口(西口)駅舎から西方向へ徒歩約3分程のところで音羽家が販売している。(音羽家は、2013年3月に駅構内から撤退。撤退直前は、現在の「吉祥うどん」の場所に売場があった。現在は、予約注文の宅配・持ち帰り弁当店として、営業している。)
九州新幹線開業に伴い駅南側の春日2丁目(月星化成工場跡)では、国土交通省九州地方整備局により、現在熊本城敷地内にある国の合同庁舎の移転建替が進められている。うち、1棟目となるA棟は2008年7月に起工式が執り行われた。A棟は2010年3月完成、鉄骨造・地上12階地下1階建て、延べ床面積26,000m²、九州財務局、九州農政局、九州総合通信局、熊本労働局、九州地方整備局営繕事務所、熊本地方気象台が入居し職員数は約1600人程度となる。
2棟目となるB棟はPFI方式により建設され現在入札中である。B棟は2012年度着工予定。熊本行政評価事務所、熊本国税局、熊本国税不服審判所、熊本西税務署、熊本統計・情報センター、自衛隊熊本地方協力本部、長崎税関八代税関支署熊本出張所、九州地方環境事務所が入居予定である。
両棟合わせた延べ床面積は約52,000m²となり、福岡の合同庁舎を上回り九州最大規模となる。
駅東口側(東A地区)には、森ビル都市企画を代表者とする企業グループによる再開発ビル等の建設が行われる。駅正面からペデストリアンデッキで結ばれ、情報交流施設や熊本の食をテーマにした食料品店、ファッションブランドなどの商業施設(地上6階、地下1階)、超高層タワーマンション(地上35階、地下1階)、地権者が入る権利者棟(地上2階)で構成され、交流広場や坪井川を利用した親水公園等を含んだ施設となる。建築規模が当初計画より拡大して延べ床面積は約59,800m²となり、この事と用地交渉の難航により、全てが完成するのは2012年3月頃を目標とするよう変更された。
駅西側にあった熊本鉄道事業部の車両基地、熊本運輸センターの車両倉は煉瓦造りで有名だったが、移転に伴いこれも解体された。
近年まで、都道府県庁所在地駅の中で唯一、駅名標が全て旧国鉄型の駅であったが、前述の通り、2006年9月24日に、のりばの変更が実施されたのに伴い、新しくなったのりばには、JR九州仕様の駅名標が設置された。
駅名標のイラストは、当駅に設置されている駅スタンプと同様のデザインとなっている。
一方、九州新幹線ホームの駅名標は他駅同様青地白文字である。
新幹線口には地下水都市を象徴する親水施設がある
1891年(明治24年)4月 - 熊本機関庫設置。
1891年(明治24年)7月1日 - 九州鉄道の駅として、玉名 - 熊本間の延伸と同時に飽田郡春日村に開業(翌年、同郡が託麻郡と合併し、飽託郡内となる)。
1894年(明治27年)8月11日 - 九州鉄道線が川尻駅まで開通。
1906年(明治39年)4月1日 - 春日村が町制施行し、飽託郡春日町内となる。
1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
1914年(大正3年)
6月21日 - 宮地軽便線(現在の豊肥本線)が肥後大津駅まで開通。
7月 - 北側に駅舎を新築して移転(現在地)。
1921年(大正10年)6月1日 - 春日町が熊本市に編入合併され、熊本市内となる。
1924年(大正13年)8月1日 - 熊本市電 熊本駅前 - 浄行寺・水前寺間開業。
1945年(昭和20年)7月27日 - 空襲被災により上りホーム上家全焼。駅本屋は被災を免れた。
1958年(昭和33年)3月 - 現駅舎に改築。
1959年(昭和34年)12月24日 - 熊本市電田崎線開業。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄駅はJR九州・JR貨物が継承。
1991年(平成3年) - 駅舎を改修。
2002年(平成14年)11月2日 - 1階改札口に自動改札機を5台設置。熊本県内初。
2006年(平成18年)9月24日 - 新幹線高架工事と在来線高架工事に伴うホーム配置大幅改変。
2010年(平成22年)4月26日 市電のサイドリザベーション化のため市電電停を移設・リニューアル。
2011年(平成23年)
3月12日 - 九州新幹線 (鹿児島ルート)の博多駅 - 新八代駅間が開業し、停車駅となる。
8月 - 構内のおてもやん通りがブルネル賞奨励賞を受賞。
2012年(平成24年)12月1日 - 交通系ICカードSUGOCA対応。
電報略号 クマ
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅*(在来線)
ホーム 2面4線(新幹線)
3面8線(在来線)
乗車人員
-統計年度- 12,774人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1891年(明治24年)7月1日
乗入路線 4 路線
所属路線 九州新幹線(鹿児島ルート)
所属路線 鹿児島本線
(三角線直通含む)
所属路線 豊肥本線
備考 直営駅
みどりの窓口 有