児島駅は、倉敷市の南東部に位置する児島地域の中心駅。岡山県倉敷市児島駅前一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・四国旅客鉄道(JR四国)本四備讃線(瀬戸大橋線)の駅です。駅前広場は整備され、タクシーやバス乗り場として大きなロータリーが取られていますが、これは四国新幹線用地。周囲は市街地が形成されています。児島は倉敷市の一部で単独の市ではありません。
本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の本州側の起点であり、全旅客列車が停車する運行上の拠点となる駅である。1990年末に下津井電鉄線が廃止された現在では岡山県で最南端の駅でです。
JR西日本とJR四国の会社境界駅でもあり、当駅はJR西日本の管轄である。会社境界標は宇多津駅方の場内信号機付近にあります。2008年時点では、旅客列車の乗務員はすべて児島駅で交代します。
かつてJR西日本の乗務員がJR四国線多度津駅まで乗務し、徳島駅からの「うずしお」ではJR四国の乗務員がJR西日本線岡山まで乗務していた時期もありました。これは当時、本州に直通する特急列車に運用されていたキハ181系の瀬戸大橋上での騒音が問題となり、気動車特急列車を65km/hに減速して運転する代わりに当駅通過となったことによります。その後本州に直通する気動車特急列車はすべて騒音が少ない2000系に置き換えられ、当駅に停車するようになりました。現在は全ての特急列車が停車し、当駅でJR西日本とJR四国の乗務員の交代が行われます。
四国方面発着の普通列車はすべて当駅で快速「マリンライナー」と特急を待避するほか、四国に入らずに当駅で折り返す普通列車は当駅にて四国方面行きの「マリンライナー」へ接続いたします。
駅の開業以来、一等地であるはずの市街地(西)側の表口広場が駐車場やバス待機場として使用されているのは、四国新幹線が新線で建設された場合の予定地とされているためです。ただし、JR西日本では軌間の異なる新幹線から在来線への直通運転を可能とするフリーゲージトレインの開発に参加しており、四国4県も宇野線岡山 - 茶屋町間の複線化を推進している状況で、新幹線建設はまったく具体化されていません。
島式ホーム2面4線を有する高架駅で、列車有効長が通常より長く取られています。これは、この先の瀬戸大橋が強風などで運転見合わせになって、四国へ渡る列車が進めなくなった時、できるだけ多くの列車を停車させられるようにしているためです。また、定期客車列車の運転が廃止されたことにより、2006年9月までにホームのかさ上げ工事が施工されました。
児島駅にはみどりの窓口・みどりの券売機があり茶屋町方のみに両渡り線があります。各ホームにはエレベーターが設置されており上下線ホーム上に乗務員詰所があります。駅舎内にはコンビニキヨスクがあり、土産物なども売っています。
高架ホームの4番下り待避線外側に1線分のレールが敷設できるスペースが取られているが、2009年時点ではレール及びバラストもしくはスラブ軌道や架線等の設置はされていません。
列車接近メロディは2012年3月から暫くの間JR西日本標準のメロディのみに変更されていたが、その後再度変更され現在は『瀬戸の花嫁』が流れ終わった後に続いてJR西日本標準メロディが流れます。
児島駅はJR西日本直営駅であり、管理駅として宇野線内の全駅(岡山駅を除く)と、本四備讃線の植松駅・木見駅・上の町駅を管轄しています。
児島駅から岡山方面ではICOCAが利用可能です。四国方面への乗車時はICカード利用不可となるため、四国方面行きのりばのLED式発車標では、その旨の案内がしばしば表示されます。なお、2012年3月17日に坂出駅・高松駅でのみICカードの利用ができるようになるが、この場合でも山陽本線本郷駅以西の駅、呉線・可部線各駅から乗車した場合はこの両駅に行けません。
児島駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 ■瀬戸大橋線 上り 茶屋町・岡山方面 普通列車(一部4番のりば)
2 ■瀬戸大橋線 上り 茶屋町・岡山方面 快速・特急
3 ■瀬戸大橋線 下り 四国(高松・松山・高知)方面 快速・特急
4 ■瀬戸大橋線 下り 四国(観音寺・琴平)方面 普通列車
内側2線(2番・3番のりば)が本線、外側2線(1番・4番のりば)が待避線であるが、待避有無に関係なく種別ごとにホームを使い分ける。児島駅始発の岡山方面行き普通列車は基本的に1番のりばから発車するが、一部の時間帯には4番のりばからの始発列車もあります。
児島駅は、児島旧市街地沖の野?浜と呼ばれた塩田跡に建設され、駅周辺は新たな市街地として整備された。この街開きのイベントでもあったのが瀬戸大橋架橋記念博覧会(瀬戸大橋博'88・岡山)であり、その会場(現在の児島駅前一丁目・四丁目の大部分)でもあった。現在は多くの店が進出し商業地区となっています。
見所として、北西の旧市街地に江戸時代に塩田開発を進め、野?浜の由来となった塩田王・野?武左衛門が建てた野?家旧宅がある。南方には児島競艇場があり、レース開催時には競艇場への観客で駅が賑わう。また、児島半島の南端にある鷲羽山には、絶叫マシンやバンジージャンプがある遊園地鷲羽山ハイランドもあります。
かつては当駅から西に約700m離れた場所に下津井電鉄下津井電鉄線の児島駅があったが、モータリゼーションの進行による乗客の減少のため、1991年1月1日に下津井電鉄線とともに廃止された。廃止後も、駅舎は下津井電鉄の旅行センターとして活用され残っています。
1988年(昭和63年)
3月20日 - 開業。「瀬戸大橋博'88・岡山」の観客輸送のため、当駅まで先行開業。
4月10日 - 瀬戸大橋開通、本四備讃線全線開業。
2007年(平成19年)
7月5日 - ICOCA対応の自動改札機導入。
9月1日 - ICOCA使用開始。
電報略号 コシ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 4,027人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1988年(昭和63年)3月20日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
* 会社境界駅(JR西日本の管轄駅)
** 上の町方 - JR西日本
** 宇多津方 - JR四国