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JR東海キヤ95系気動車

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キヤ95系気動車(キヤ95けいきどうしゃ)は、東海旅客鉄道(JR東海)が保有する事業用気動車。車両先頭に黄色の塗装を施し「ドクター東海」の愛称があります。
全車が日本車輌製造で製造され、3両編成2本(6両)が名古屋車両区に配置されています。


従来の検測車(193系50番台)の老朽化と、従来西日本旅客鉄道(JR西日本)から車両(キヤ191系)を借り入れ、別々の車両で行っていた軌道関係と電気関係の検測を効率良く行うため、1996年(平成8年)に登場しました。2005年(平成17年)4月には第2編成(DR2・従来の編成はDR1)が登場しました。

気動車であるため、JR東海管内の在来線は電化・非電化を問わず検測が可能である。JR東海の路線(城北線を含む)のほか、名古屋港線、塩浜線、伊勢鉄道、樽見鉄道、愛知環状鉄道、あおなみ線、天竜浜名湖鉄道内での検測も行います。


キハ75形を設計のベースとしており、エンジンはカミンズ社製C-DMF14HZB (350ps) を両先頭車に各2基搭載し、変速機は新潟コンバータ製C-DW14A(変速1段・直結2段)、ブレーキシステムは電気指令式空気ブレーキを採用している。これにより最高速度120km/hでの運転が可能となり、営業列車運転中の時間帯でも他列車の運転に影響を与えることなく検測列車の運転が可能となった。なお、DR2編成ではエンジンを電子燃料制御方式のN14ER (C-DMF14HZC 360ps/2100rpm) とし環境にも配慮されている。
冷房装置は従来気動車の機関直結式とは異なり、ディーゼル発電機を電源とする集約分散式が採用された。冷房装置自体は373系電車と同一のC-AU714形×2である。
また高い測定精度の確保、非営業列車のため高速化を必要としないなどの理由から振り子装置は搭載されておらず、曲線での速度制限が多いため、曲線が多く運転速度が低くなる中央本線では、エル特急「しなの」を待避することもある。


車両には架線との接触状態などを確認するための下枠交差式パンタグラフが1基搭載されている。パンタグラフの近くには確認用のドーム型の小窓が設置されている。
ATS-PTへの対応は改造によって行われた。


キヤ95-1/2
東海道本線上で東京向きの先頭車。架線測定など電力関係を担当しており、ここの上部にパンタグラフが搭載されている。もちろん非電化区間では架線測定はしない。第2編成にはパンタグラフは設置せずに落成しており、しばらくは電力関係の測定を実施しない予定です。

第1編成 (DR1) の登場から10年が経過し、DR2の増備にあたっては新たな技術の導入が行われた。旧来のDR1に対しても機器の更新が行われ、DR2と同等の検査精度を確保しました。
●継目板監視装置
●画像処理のデジタル化
●位置精度の向上
●軌道データ処理の精度向上
●レール遊間測定精度の向上
これらの新技術搭載にあたり、それぞれの編成において3か月間の試験・確認・調整を行い、2006年(平成18年)4月から2編成による検査体制となった。これ以降、各路線において1か月に2回(昼間・夜間各1回)の軌道検測が実施されています。

最高速度 120km/h
車両定員 非営業車両
最大寸法
(長・幅・高) 20,900*×2,800×3,560(mm)
*中間車は17,000mm
車体材質 ステンレス
機関出力 350ps(C-DMF14HZB)×2 DR1編成
360ps(C-DMF14HZC)×2 DR2編成
駆動装置 液体式
変速段 変速1段・直結2段
台車 軽量ボルスタレス台車
* C-DT60A形(動力)
* C-TR249形(付随)
コイルバネダイレクトマウント台車
* C-TR250形(付随中間)
制動方式 電気指令式ブレーキ
機関ブレーキ・コンバータブレーキ
保安装置 ATS-PT ATS-ST EB装置 TE装置
製造メーカー 日本車輌製造
備考 2M1T編成。中間車は付随車。

 

 


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